施設の概要
建築概要
構造 | 鉄骨・鉄筋コンクリート造、地上4階・地下1階 |
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敷地面積 | 6,402㎡ |
建築面積 | 2,670㎡ |
建築延面積 | 11,652㎡ |
起工 | 昭和2(1927)年4月2日 |
完成 | 昭和5(1930)年9月30日 |
開館 | 昭和5年10月10日 |
名古屋市公会堂の歴史
名古屋市公会堂(岡谷鋼機名古屋公会堂)は、昭和天皇のご成婚を祝し、名古屋市の記念事業として大正13年1月に建設が決まり、昭和2年4月に起工、昭和5(1930)年10月10日に開館しました。
以後、国内有数の文化と社交の殿堂として広く市民に親しまれてきましたが、第2次大戦中には防空部隊の司令部がおかれ、また戦後は米国空軍の娯楽・厚生施設となり、公会堂の機能は全面的に停止しました。
昭和31(1956)年2月に名古屋市の管理に戻り、これを機に施設の整備拡充を行い、再び市民の利用施設として親しまれることになりました。
建物は地下1階・地上4階、大ホールと4階ホール、9室からなる集会室等で構成され、緑豊かな鶴舞公園の一角に位置しています。
外壁はこげ茶色のタイルで仕上げ、直線を基調としつつコーナーは丸みを帯び、全体として調和のとれた重厚で落ち着いた感じを与えています。
また正面入口両脇の塔屋上部には、鶴舞公園にふさわしく鶴の羽根をデザインした模様が浮彫りされています。
大阪・中央公会堂(大正7(1918)年)、東京・日比谷公会堂(昭和4(1929)年)と並び、名古屋市公会堂は当時の近代建築として代表的な建物のひとつですが、戦災は免れたものの老朽化が激しく、市制90年記念事業として昭和55(1980)年に大改修を施し、現在に至っています。 なお、平成元(1989)年には名古屋市都市景観条例に基づき、都市景観重要建築物に、令和2(2020)年には景観重要建造物に指定されました。
また令和2(2020)年8月17日づけで国の有形文化財(建造物)に登録されました。それを示す銘板が正面玄関に設置されています。
令和6(2024)年4月からはネーミングライツの導入により、愛称が岡谷鋼機名古屋公会堂となりました。
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[展示コーナー]
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館内には公会堂の歴史を紹介する展示コーナーを設けており、年表や開館当時をしのぶ品もご覧いただけます。
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公会堂の歴史詳細についてはこちらのページでご覧いただけます。
鶴舞公園について
明治42年11月19日、愛知郡御器所村であったこの地が「鶴舞(つるま)公園」として定められ、翌明治43年3月16日から90日間、第10回関西府県連合共進会が盛大に催されました。
その後、共進会のシンボルになった噴水塔を始め奏楽堂などを取り込み、全体計画を本多静六林学博士、
鈴木禎次工学士により、また、日本庭園は村瀬玄中、松尾宗五の両宗匠によって設計され、大正9年ごろにほぼ現在の体裁を整えました。
鶴舞公園の特色を一言で表せば、近世フランス式の洋風庭園と日本庭園を合わせもつ、いわば和洋折衷の自然廻遊式公園といえます。
鶴舞公園ご案内・イベント情報
https://tsurumapark.info/