- CATEGORY MENU
open
過去のイベント
2014年10月
クラシック廣間 Vol.1
名古屋市公會堂 クラシック廣間 Vol.1
弦楽アンサンブル&フルートが織り成す美しき調べ
事業レポート
10月26日(日)、名古屋市公会堂で初めてとなるロビーコンサートを開催しました。
築80年を超える歴史を感じさせる会場に、地元で活躍する弦楽器とフルートの若い演奏家たちが奏でる美しい調べが響き渡りました。

舞台間近に迫る客席は、小さなお子様連れからご年配の方まで、大勢のお客様でいっぱいになりました。
また外の鶴舞公園では昭和区区民まつりが開催され、数千人の人出で賑わいました。


会場のロビーには昭和5年(1930年)の開館当時の貴重な内装が一部、そのまま残っています。保存エレベータの階数表示盤、開演ベルの鐘、天井の浮彫装飾などを演奏の前にご紹介しました。

二重奏から五重奏まで、それぞれの編成の魅力をお楽しみいただきました。
秋の童謡「赤とんぼ」からモーツァルト、ベートーヴェンまで、馴染み深く変化に富んだ曲を次々と披露。
響きのよいロビーにフルートと弦楽器の美しい音色が広がりました。

ロビーコンサートの魅力は初心者などどなたでも気軽に聴けること。また舞台との距離が近く、演奏者自身による曲目解説などのトークもあり、演奏家をより身近に感じることができました。
2015年1月
RAINBOW-COLORED LIGHTNING UP
RAINBOW-COLORED LIGHTNING UP
事業レポート

12月20日~1月17日冬季特別ライトアップを行いました。
街のきらびやかなイルミネーションとは違い、正面外壁全体を 照らす迫力のあるLED照明による七色のライトアップ。
普段鶴舞公園内を歩いている通勤・通学の方たちも、思わず 足を止めて見ていました。
また、写真を撮っている方もたくさんいらっしゃいました。
同じ公園内にある名古屋市緑化センター、奏楽堂、噴水塔でも イルミネーションを開催し、公園全体を盛り上げ冬を彩りました。
【時間と共に刻々と変化する七色のライトアップ】




2015年2月
クラシック廣間 Vol.2
名古屋市公會堂 クラシック廣間 Vol.2
バレンタインデーを素敵な音楽と共に
事業レポート
2月14日(土)、名古屋市公会堂二回目となるロビーコンサートを開催しました。
当日の会場の様子をご報告します。前回のロビーコンサートのレポートもあわせてお読みください。

前回同様、今回も小さなお子様連れからご年配の方まで、ご用意した客席は大勢のお客様でいっぱいになりました。
プログラムを確認しながら、もうすぐ始まる演奏を心待ちにされています。
また、開館時からロビーに残る歴史的なポイント(天井の装飾や保存エレベーターなど)を開演前にご紹介しました。
少し肌寒さを感じる会場でしたが、演奏が始まるとお客様は熱心にクラリネットの音色に聴き入り、時には体を揺らしたりと楽しまれていました。

出演はアンサンブルミーマの 水野沙織さん、松本有可さん、 渡辺希さん、田中沙紀さん。
曲目はエルガーの「愛のあいさつ」、 ベニーグッドマンメドレーなどクラシックからジャズまで幅広いジャンルを披露。
最後にLet It Go~アナと雪の女王~を演奏し、小さなお子様も思わず 口ずさんでいました。

以下にアンケートにお寄せいただいた当日の お客さまの感想をご紹介します。
■クラリネットを学生時代にやっていたのでとてもなつかしくきけました。
■ジャズも楽しいですね。
■若さあふれる演奏ありがとう。
■バレンタインデーにふさわしいプログラム楽しませていただきました。
■歴史ある建物で聴くクラシックは格別です。
■これからもがんばって下さい。
■またどこかであったらまた見にいきます。
■スタッフの皆様ありがとうございました。
■またぜひ開催してください。
2015年3月
桜開花!“ちゃんLiSA春祭り”
名古屋市公会堂桜開花!
“ちゃんLiSA春祭り”supported by ZIP-FM
?3月26日(木)タイトル通り咲き始めた鶴舞公園の桜が迎える中、名古屋市公会堂ではLiSAによるスペシャルイベントを開催しました。
?3rdアルバムの発売直後と全国ツアー開始直前の合間を縫って、映像あり、トークあり、ライブあり、踊りありの盛りだくさんなオリジナルステージを届けてくれました。
?全国各地から駆けつけた大勢のファンは、音楽が流れ始めると総立ち!まさに“春祭り”らしい賑やかな二時間でした。
?終演後は、この日に合わせて始めた桜色のライトアップが興奮冷めやらぬファンを見送りました。

見ごろを迎えた桜の木の下
開場前から長い列をつくる熱心なファン



『歴史的な雰囲気のある公会堂で公演できて光栄です』



『みんな、楽しんでますかー?!』
『うおーーーーーー!!』


この日の公演のためだけに制作したオリジナルデザインの
バナーとTシャツ

帰り際に、ライトアップを背景にして記念撮影
『今日もいい日だっ!LiSAありがとう!』
2015年6月
クラシック廣間 Vol.3
名古屋市公會堂 クラシック廣間 Vol.3
新緑に映える金管楽器の煌めき
事業レポート
6月7日(日)、名古屋市公会堂3回目となるロビーコンサートを開催しました。
当日の様子をご報告します。

ロビーコンサート当日、名古屋MGカークラブが中心となり、英国クラシックカー展示イベント「BRITISH CLASSIC CAR MEETING 2015」が鶴舞公園にて同日開催されました。
鶴舞駅から噴水塔に向かって歩くと、約30台の車両がお出迎え。普段見かけることのない 年代物のクラシックカーに、たまたま公園に遊びに来られた方も大喜びで写真を撮っていました。

参加者の方には、公会堂のロゴ(左端。開館当時の復刻版)もプリントされたオリジナルステッカーが配布されました。

ロビーコンサートの出演者Sereno Brass Quintetも開会式に参加し、噴水をバックにファンファーレの演奏で盛り上げました。


いよいよ演奏の始まりです。
出演はセレーノブラスクインテットの岡田竜次、澤田夢歩(以上トランペット)、上杉沙代(ホルン)、阿知波恵(トロンボーン)、 三村大生(テューバ)の皆さん。
曲目はオッフェンバックの「天国と地獄」、 アニメソング(となりのトトロ)メドレーなどクラシックからポップスまで幅広いジャンルを披露。聞き馴染みのある曲に、会場中から笑顔がこぼれていました。

演奏の合間のトークでは、それぞれの楽器に ついてわかりやすく解説。「笑顔がかわいい」と 言った声もあり、ロビーコンサートならではの 身近さを感じてもらえました。
「Sereno」とは、イタリア語で「快晴」。あいにくとこの日は梅雨入りしたばかりの曇空でしたが、5人の若々しく晴れやかな演奏が屋外まで響き渡りました。
次回開催は9月半ばの予定です。
お楽しみにしてください!
2015年7月
ホールのお仕事 弟子入り体験


7月22日(水)名古屋市公会堂では、夏休み特別 企画としてホールのお仕事“弟子入り”体験を開催 しました。
小学3年生~中学3年生までを対象に、公会堂の 舞台技術スタッフが普段行っている仕事の一部を 体験していただく内容で、定員を大きく超える応募が ありました。
まずはホールのお仕事の概要説明からスタート。 皆さん真剣な表情で聞いていました。

音響班は、マイクを自分達で用意し、マイクスタンドを並べます。音響卓を色々操作することによって、マイクの声が高くなったり低くなったり、様々な効果があります。近くで説明を聞いているお母様方も興味津々です。
「声をいろいろかえるのが楽しかったです!」
「自分のしゃべっている声にエコーがかかって いてかっこよく感じた」

照明班の操作体験は、触るたびに色が変わり、ステージが彩られることで子どもたちも大喜び。
照明には、調光卓を使うことを初めて知って感激したという子もいました。
「ミラーボールをはじめて見た」
「照明の調整をしたことが心に残った」
「きかいにさわれて楽しかった」

舞台班は、舞台の台組みを体験しました。
皆で息を合わせて平台や箱馬を運びます。
チームワークがとても大切で、一人でも息を乱すと怪我をしたり、大変なことになりかねません。台を置くときも、最後まで気を抜かないように、事前に説明がありました。
「楽しかった。もう一度やってみたい」
「ぶたいの台のせっちが楽しかったです」

体験が一通り終わったあとは、プロの舞台スタッフによる実演見本が始まります。演奏してくれたのは、中部楽器技術専門学校の生徒の皆さんです。
子どもたちは、自分たちが触った機材でこんなことが出来ることに驚き、感動していました。
「初めてやった僕の操作と、プロの人がやった操作の違いがすごくて、この仕事もいいかもしれないなと思った」
「光も音楽も、ぶたいにひきつけられそうでした」

最後に、公会堂の歴史を紹介する館内ツアーを行いました。玄関ロビーの天井や梁の装飾、柱、エレベーターの表示、開演ベルなどには、昭和5年の開館以来の歴史が刻まれています。初めて聞く説明に、特に保護者の方が興味を持たれていました。
以上で本日の弟子入り体験は終了です。
ご参加いただきました皆様、大変お疲れ様でした!
本日の体験を通して、舞台技術の仕事を理解し、興味を持っていただけたら幸いです。
2015年9月
クラシック廣間 Vol.4
名古屋市公會堂 クラシック廣間 Vol.4
ハープ&フルートの優雅なしらべ
事業レポート
9月26日(土)、名古屋市公会堂4回目となるロビーコンサートを開催しました。
当日の会場の様子をご報告します。前回までのレポートもあわせてお読みください。

9月も下旬になり、秋の色を濃く感じるようになってきました。「芸術の秋」を迎え、今回のロビーコンサートは、普段あまり間近に見る機会の少ないハープが初登場。ハープとフルートのデュオは珍しいため、期待してご来館されたお客さまも少なくありません。
今回、美しい音色を奏でてくれるのは、小川真騎子さん(ハープ)、大竹由夏さん(フルート)のお2人です。

「愛の挨拶」から始まり、秋の代表曲「赤とんぼ」などクラシックからポップスまで幅広いジャンルを披露。
それぞれにソロ曲を用意し、また楽器の解説を交えて演奏されました。
ハープの繊細で奥深い音色と、フルートの柔らかく豊かな響きが織り成す心地よいハーモニーが趣ある空間に広がり、会場の皆さんもうっとりと聴き入っていました。

以下にアンケートにお寄せいただいた当日のお客さま方の感想をご紹介します。
■目の前で生演奏が聴けて、演奏者の息使いや指使いが伝わりよかったです。ハープのアレンジもすばらしかったです。
■こんなすごいコンサートをやっていたなんて・・・もっと早く知りたかった。大いに満足です。次回も楽しみにしています。本当にありがとうございました。

■時間を忘れてしまうほど良かったです。また来たいです。
■音楽はとても好きなので、今回、とても繊細な音を出し心に響きを感じ、フルート、ハープ共々美しいハーモニーで、心の栄養をもらった感じでした。素晴らしかったです。
■とてもすばらしい演奏でした!ありがとうございました。小川さんのハープの音色が大好きです。

■ハープ、フルートを身近で聴くことが出来大変うれしかった。すばらしい演奏ありがとうございました。
■素敵な温かい演奏を聴かせて頂きありがとうございました。午後のひととき、楽しい時間を過ごさせていただきました。ロビーの利用は、とても良いと思います。気軽に入れます。
■また、こういったコンサートを楽しみにしています。ありがとうございました。
■公会堂はレトロ建築としてとても魅力があるので、もっと回数多く、参加できるイベントがあるといいですね!
ロビーコンサートの魅力はクラシックファンだけでなくどなたでも気軽に聴けること。
また舞台との距離が近く、演奏者自身による曲目解説などのトークもあり、演奏家をより身近に感じることができます。
次回開催は12月19日(土)開催予定です。是非お越しくださいませ!
2015年10月
昭和区区民まつり 普選記念壇ステージ
昭和区区民まつり 普選記念壇ステージ
事業レポート

10月25日(日)すがすがしい秋晴れのもと、昭和区区民まつりが開催されました。
これまで区民まつりでは、公園内の野外ステージ「普選記念壇」が使われていませんでしたが、今回初めて名古屋市公会堂がアウトリーチ型地域貢献事業としてステージを運営しました。これは、公会堂が区民の皆さんと直接触れあう機会を作ることと、区民まつりをさらに盛り上げることを目的としたものです。

メインステージでの開会式に続き、10時40分から普選記念壇ステージがスタートしました。第1部は昭和区内で活動する7団体が音楽やダンスを披露し、日頃の成果を発揮しました。
トップバッターは高校生ビッグバンドの登場です。響き渡る音色に誘われて、客席には次々とお客さんが集まり、ステージに立つ出演者にも笑顔がこぼれました。

続くダンスでは、キッズたちがカラフルな衣装を着て元気よく踊りました。見守るお母さんたちはハラハラドキドキ。中には、本格的に望遠レンズ付きカメラを構えた熱心なお母さんもいて、奮闘する我が子の晴れ姿を見逃すまいと写真に収めていました。

キッズとは打って変わって、スタイリッシュなダンスで観客を魅了したのは、女子大生のダンスサークル。センスのいい選曲に引き寄せられ、客席には外国人の姿もちらほら見受けられました。

各団体の出演の合間には、名古屋市公会堂の歴史に関するクイズを出題しました。ちょっと難しい質問もありましたが、見事正解をしたお子さんもいて、周りの方から盛大な拍手を浴びていました。

最後に登場したのは、鶴舞公園の隣の名古屋工業大学吹奏楽団の皆さん。総勢54名の迫力ある演奏で客席を圧倒しました。右の写真の背景には公会堂の建物がそびえ、シンボルマークの鶴の羽根のレリーフが見えます。
今回出演した7団体は、昨年までと違って広いステージで思う存分演技や演奏が出来たため、大満足でした。

以下、出演順に7団体をご紹介します。
①向陽高校Seven Sounds Jazz Orchestra
②ドリームダンススクール
③MINATOBallet
④ミラクルダンススクール
⑤南山大学ダンスサークルPrime
⑥SPRK DOLLチアダンス教室
⑦名古屋工業大学吹奏楽団

第2部は、ZIP-FMの協力により現役女子大生シンガーの野田愛実(のだえみ)が登場です。ZIP-FM主催のオーディションで初代グランプリを獲得。現在、毎週日曜夜に放送中の“Girl’s Latte”でパーソナリティとして活躍。また、去る9月30日にデビュー・ミニアルバム『ミライ』をリリースし、話題上昇中です。
同じZIP-FMで番組を持つ、田口絵未花(たぐちえみか)がMCとして登場し、二人でトークを繰り広げます。「今日は緊張していません」と笑顔で答える野田愛実。現役女子大生同士の軽快なテンポに、お客さんも楽しそうです。

いよいよ野田愛実スペシャルライブの始まりです。力強く伸びる歌声は、普選記念壇ステージを越えて響き渡り、どんどん客席に人が吸い寄せられます。全4曲を披露し、客席からは熱い拍手が送られました。
気が付けばメインステージで閉会式が始まり、あっという間に昭和区区民まつりは終わりました。
出演者の皆さん、本当にお疲れ様でした!客席から声援を送っていただいた皆さん、ご参加ありがとうございました!来年もまた、お会いしましょう!!
2015年12月
クラシック廣間 Vol.5
名古屋市公會堂 クラシック廣間 Vol.5
クリスマス☆歌の贈り物
事業レポート
12月19日(土)、名古屋市公会堂5回目となるロビーコンサートを開催しました。
当日の会場の様子をご報告します。前回までのレポートもあわせてお読みください。

今回はロビーコンサートでは初登場の声楽です。なかなか気軽に聴く機会が少ないとあって、今回も沢山のお客さまにご来場していただきました。
美しい歌声を披露してくださったのは、地元名古屋を中心に多くのコンサート等で実績を積んでいるソプラノ・佐藤あいさん、バリトン・大石皓貴さんのお二人。そしてピアノ伴奏は石川りなさんです。

「いのちの歌」から始まり、オペラ座の怪人で有名な「All I ask of you」など声楽の定番楽曲から、この時期ならではの「クリスマスメドレー」、アンコールには皆さんご存知の「ふるさと」など、たくさんの楽曲を披露していただきました。
限られた空間の中でマイクを通さない歌声は迫力満点。年末の慌ただしい空気が一瞬で贅沢なひと時に変わり、お客様にも存分に楽しんでいただけたのではないでしょうか。

以下にアンケートにお寄せいただいた当日のお客さま方の感想をご紹介します。
■目の前で生演奏が聴けて、演奏者の息使いが伝わるよう。
■こんなすごいコンサートをやっていたなんて・・・もっと早く知りたかった。大いに満足です。次回も楽しみにしています。本当にありがとうございました。

■時間を忘れてしまうほど良かったです。また来たい!
■音楽はとても好きなので、歌声が身体と心に響くようでした。素晴らしかったです。
■心が温まりました。ありがとうございました。
■身近で聴くことができ、大変うれしかったです。力が湧いた気がします。すばらしい演奏ありがとうございました。

■午後のひととき、楽しい時間を過ごさせていただきました。ロビーの利用は、とても良いと思います。気軽に入れます。
■また、こういったコンサートを楽しみにしています。ありがとうございました。
■公会堂はレトロ建築としてとても魅力があるので、もっと回数多く、参加できるイベントがあるといいですね!
ロビーコンサートの魅力はクラシックファンだけでなくどなたでも気軽に聴けること。
また、舞台との距離が近く、演奏者自身による曲目解説などのトークもあり、演奏家をより身近に感じることができます。
次回開催は来年3月の予定です。是非お越しくださいませ!
2016年3月
クラシック廣間 Vol.6
名古屋市公會堂 クラシック廣間 Vol.6
ピアノトリオが奏でる春の歓び
事業レポート
3月21日(月)、名古屋市公会堂6回目となるロビーコンサートを開催しました。
当日の会場の様子をご報告します。前回までのレポートもあわせてお読みください。

【外看板を新調し公園来訪者へアピール】
春めいたと思わせてまた冷え込む、そんな不安定な気候が続く日々ですが、ロビーコンサートの開催を祝うように、当日は穏やかな晴天に恵まれました。
演奏してくださるのは東海地方を中心に活躍中のピアノトリオ「トリオルーチェ」です。
清水 綾さん(ヴァイオリン)森岡 日向野さん(フルート)、百瀬 愛莉さん(ピアノ)が「春」の音色を奏でました。

【若手3人の息の合った演奏】
まず、誰しもが耳にしたことのあるモーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」。
開始直後、可憐な3人から発せられた音の迫力に、会場内がはっとするような空気に包まれます。
丁寧な解説を挟みながら、クライスラーの「愛の喜び」中田 章の「早春賦」など春を感じさせる楽曲が続きます。
特に印象深かったのが葉加瀬 太郎の「情熱大陸」。アップテンポなラテン系のリズムが心に眠っている情熱を呼び起こすよう。
狭い会場で立ち見の方もいらっしゃりご迷惑をおかけしましたが、ご来場の皆様から予想以上の好評をいただき、公会堂職員一同大変嬉しく思います。

【熱心に聴き入る満員の客席】
以下にアンケートにお寄せいただいた皆様の感想をご紹介します。
■3人の息の合った演奏がとても素晴らしかったです。春らしく曲目も良かった。
■美しい音色に、涙が出ました。これからもご活躍を!
■ピアノ、ヴァイオリン、フルート素晴らしかったです。情熱大陸大好きです。

【優しい口調で丁寧な曲解説】
■毎回楽しみにしております。
■クラシック音楽が身近に思える、楽しい時間が過ごせました、ありがとうございました。
■情熱大陸の時、3人全員が一体となって演奏していて、聴き入ってしまうほどでした。
■目の前のコンサートはやはり良いですね。
■とても良かったです。無料で聴くことができ満足です。本物のピアノ演奏が聴けると更に良いと思います。

【最後は盛大な拍手をいただきました】
■子供からご老人まで楽しめる機会として大変良いと思います。回数が増えるといいですね。
■今度は友達も誘って来たいです。
■若々しいトリオに嬉しい刺激をいただきました。
■素敵な演奏でした、ありがとうございました。
■とても選曲がよくて楽しい時間でした。ありがとうございました。フルートの春の歌、素敵でした。
ロビーコンサートの魅力はクラシックファンだけでなくどなたでも気軽に聴けること。
また、舞台との距離が近く、演奏者自身による曲目解説などのトークもあり、演奏家をより身近に感じることができます。
次回開催は6月の予定です。是非お越しくださいませ!
2016年3月
桜開花!“アニソン春祭り”
名古屋市公会堂桜開花! アニソン春祭り
事業レポート

?昨年に引き続き、名古屋市公会堂では今年も“春祭り”イベントを開催!
?1930(昭和5)年開館という長い歴史を誇る当公会堂はまた、コスプレイヤーの人気スポット。
?〈歴史的建物×世界が注目する最新の日本文化〉を発信するコンセプトで、今回はアーティストと選曲にこだわったアニソンライブを企画。
?名古屋市ではちょうど公演前日、桜の開花宣言が発表されたばかり。いよいよ春本番という中、アニソン界をリードするアーティスト達が名古屋市公会堂に集結しました。
?4組も楽しめるとあって会場は大盛り上がり!全員が代表曲をたっぷりと披露し、アーティストそれぞれが持つ個性を最大限に発揮した熱いステージでした。

Larval Stage Planning

分島花音

TRUE

川田まみ

?地元だけでなく、東北から九州まで全国各地から集まった熱心なファンが客席を盛り上げました。

?最後は、全員で舞台に揃いご挨拶をいただきました。
ファンからの惜しみない拍手に皆さん感動されていました。

?4人揃っての色紙は激レア!!
アンケート回答者の中から抽選で
5名の方にプレゼントしました。

?今回も桜色の「お花見ライトアップ」
がお客様をお見送り。
皆さん、またお会いしましょう!
2016年6月
クラシック廣間 Vol.7
名古屋市公會堂 クラシック廣間 Vol.7
薫風に乗って~金管楽器の晴れやかな響き
事業レポート
6月12日(日)、名古屋市公会堂7回目となるロビーコンサートを開催しました。
当日の会場の様子をご報告します。前回までのレポートもあわせてお読みください。

前の週に梅雨入りした東海地方ですが、この日は雨は落ちず薄日も差し、まずまずのコンサート日和でした。
今回の出演者は、昨年6月のこのシリーズに登場して大好評だった金管五重奏団「セレーノ・ブラス・クインテット」の皆さん。
メンバーは、岡田竜次さん、野々垣綾乃さん(以上トランペット)、上杉沙代さん(ホルン)、阿知波恵さん(トロンボーン)、三村大生さん(テューバ)。いずれも地元音大の在学・卒業生の若手演奏家です。

開演前にはいつものように、初めていらした方へ向けての公会堂の歴史の紹介を行い、ロビーに残る天井の装飾、保存エレベータなどをご覧いただきました。
2,000席規模のホールのロビーとしては大変コンパクトなロビーですが、昭和初期の雰囲気を今でも残しており、また舞台と客席が近いための会場の一体感が魅力です。
いよいよ演奏開始です。金管楽器の迫力ある音が会場いっぱいに響きわたります。演奏の合間には楽器紹介など楽しくためになるトークも。
このアンサンブルの人気の理由はバラエティに富んだ選曲にもあります。
今回もクラシック曲からゲーム、アニメ、ミュージカル、ディズニーなど親しみやすい曲が盛りだくさんでした。

そして極めつけはアンコール曲。「千の風になって」をじっくり聞かせ、一転して「キューティーハニー」で客席を大いに盛り上げて締めくくりました。
以下にアンケートにお寄せいただいた皆様の感想を一部ご紹介します。
- 楽しみに毎会演奏会ききに来ています。
- 昨年、聞き逃したので・・・チラシを見て楽しみにして参加させてもらいました。 素敵な午後をありがとう!!
- 金管楽器だけの演奏を初めて聞かせていただきました。とても感動しました。またぜひ聞きたいと思います。
- 金管の素晴らしい音色、響きを有難うございました。曲目がよかったです。
- 通常のコンサートと違い気兼ねなく、小さなお子さんを抱っこして揺すりながらお母さんが音楽を楽しんでらっしゃる。コスプレイヤーが横切るのも楽しい。
- いい気分の1時間でした。
- 銀河鉄道999とコナン良かったです。キューティーハニーおもしろかった。
- 今後もがんばってよい音楽を届けて下さい。
ロビーコンサートの魅力はクラシックファンだけでなくどなたでも気軽に聴けること。
また、舞台との距離が近く、演奏者自身による曲目解説などのトークもあり、演奏家をより身近に感じることができます。
次回開催は8月の予定です。是非お越しくださいませ!
2016年8月
クラシック廣間 Vol.8
名古屋市公會堂 クラシック廣間 Vol.8
響き合うデュオ~ギター&ヴァイオリン
事業レポート

連日、体温並みのうだるような暑さの続く名古屋の夏。この日も外気温は36℃に達しましたが、一歩館内に入ると、程よく冷えたロビーは快適です。
今回も客席が全て埋まる多くのお客さまをお迎えしました。
開演前にはいつものように、公会堂の歴史やロビーに残る開館当時の面影をご紹介しました。

いよいよ開演です。
この日の出演はDuo Equinox(デュオ・エクイノックス)。名古屋音大大学院卒業の山口美夕鶴と、ロシア出身のアレクサンドル・ガラガノフが09年にスイスで結成した、ヴァイオリンとクラシックギターの、一般にはあまりなじみのない組み合わせのデュオです。
幕開けは誰もが耳にしたことのあるクライスラーの「美しきロスマリン」。ヴァイオリンの艶やかで伸びのある音色と、クラシックギターの繊細で緻密な音色が重なり、客席を引き込みます。
続いてスペイン民謡集や、聴く機会の少ないロシアの作曲家による曲を披露しました。

このシリーズにクラシックギターが登場するのは初めて。高まる客席の期待に応えて、ギターソロではトレモロ技法の代表曲「アルハンブラ宮殿の思い出」、同じくアルペジオ奏法の名曲「禁じられた遊び」を演奏。
いずれも広く知られたクラシックギターのまさに定番曲ですが、目の前での息をのむ迫力ある演奏と高度な指使いに、客席が静まり返ります。

演奏の合間には楽しくためになるトーク。
同じ弦楽器であるヴァイオリンとギターの構造の違いを分かりやすく説明し、音の違いの理由に客席も納得。
後半は乗りのよい曲が続きます。
開催中のリオデジャネイロ・オリンピックでは日本人選手が連日大活躍し、メダルラッシュに沸いています。そのオリンピックに因んで、ブラジル人作曲家によるボサノバを披露。さらに、ピアソラ「リベル・タンゴ」からアンコール曲のモンティ「チャルダッシュ」まで、踊るような演奏で盛り上げました。

以下にごく一部ですが、アンケートにお寄せいただいた皆さまの感想をご紹介します。
- クラシックギター、バイオリンの協演は初めてで大変感動しました。
- ギターとバイオリンがこんなに合うとは思ってもいなかった。
- お二人の息がぴったりで素晴らしいコンサートでした。
- ギターを生で聴くのは初めてだったのでとても楽しめました。
- お話もとても分かりやすく、演奏も素敵でした。
- ギターで聞いてみたいと思っていた曲を生で聴くことができて、とても楽しめました。
- 禁じられた遊びを、とても久しぶりに聞きました。映画の名場面を 鮮やかに思い出すことができました。
- ロシアの曲を知らなかったのでこんなにすてきな曲があることを知れてよかった。
- 一番暑いひとときを美しい音楽で涼しく過ごすことができ、とても よかった。
- 身近にクラシックに触れる機会を作っていただき感謝しております!
ロビーコンサートの魅力はクラシックファンだけでなくどなたでも気軽に聴けること。
また、舞台との距離が近く、演奏者自身による曲目解説などのトークもあり、演奏家をより身近に感じることができます。
次回開催は12月を予定しています。是非お楽しみに!
2016年8月
ホールのお仕事 弟子入り体験


8月21日(日)、名古屋市公会堂では昨年度に引き続き、夏休み特別企画として「ホールのお仕事“弟子入り”体験」を開催しました。
小学3年生~中学3年生までを対象に、公会堂の舞台技術スタッフが普段行っている仕事の一部を体験していただく内容で、昨年度とは少し趣向を変えて実施しました。

今回の特徴は、公会堂の歴史や舞台に関係することを公会堂の舞台スタッフがクイズ形式で出題し、参加者はクイズに答えながら、これまで知らなかったいろいろな知識を学んでいく、という進め方にしたことです。

音響ではテレビのクイズ番組の演出と同じように音楽や効果音を流してみました。
照明もクイズの出題・回答・正解発表それぞれのタイミングに合わせて色や形を変えました。

クイズのあとは、コンサートの本番を想定した舞台の設営を体験。演奏するサックス隊の配置に合わせて平台と箱馬で台組をし、マイクをセットします。
今回も、演奏を担当してくれたのは、地元の中部楽器技術専門学校の生徒の皆さんです。

演奏が始まると、まず舞台袖からステージの進行を見守ります。同時に、操作卓の前の舞台スタッフがどんな動きをしているか、本番中の舞台の仕事を観察します。

次に客席からも演奏を鑑賞しました。自分たちが設営した舞台で、音響や照明が効果的に使われ、感動を与えるステージが出来上がったことに驚きと喜びが湧き上がります。
公会堂の歴史をもっと知っていただくために、館内ツアーも行いました。玄関ロビーの天井や梁の装飾、エレベーターの表示、開演ベルなどは、昭和5年の開館当時そのままの姿が残されています。
さらに普段は入れない屋上に上り、鶴舞公園を見下ろしました。暑いけれど景色の良さに感激です。


以上で本日の弟子入り体験は終了です。
ご参加いただきました皆様、大変お疲れ様でした!
本日の体験を通して、舞台技術の仕事の楽しさや大変さを少しでも理解していただけたら幸いです。
以下は、アンケートにお書きいただいた感想の一部です。
- 照明と音響の操作をすることはなかなか出来ないことなのでたのしかった。
- 音響と照明の調整が難しかった。
- 照明のそうさ(ボタンをおしたり)が1番たのしくて心に残りました。
- 照明がきれいだった。
- 公会堂の歴史が知れてよかったです。
- 全部たのしかったです。
保護者の皆さまにも次のような感想をお寄せいただきました。
- 体験しながら学べる楽しい企画でした、ありがとうございました。
- ありがとうございました。初めて参加させてもらいましたが、親としても考えるクイズがたくさんあり勉強になりました。夏の宿題の1ページに 大変たすかりました。
- 去年も参加しましたが、去年とちがう内容になっていてとてもおもしろかったです。
- 子供も楽しめるいい企画でした。ありがとうございました!
- たくさんの仕事を知ることが出来、大変さを知りました。
- 煙の効果とにおいが印象に残りました。屋上の景色、とても良かったです。
2016年10月
昭和区区民まつり 普選記念壇ステージ
昭和区区民まつり 普選記念壇ステージ
事業レポート

毎年、10月のこの時期に鶴舞公園で開催され、多くの来場者で賑わう恒例の昭和区区民まつり。
今年も10月23日(日)、秋晴れの空の下、盛大に開催されました。
昨年から公会堂がアウトリーチ型地域貢献事業として運営や音響のお手伝いをして始まった「普選記念壇ステージ」。大変ご好評をいただいたため、今回もお手伝いをさせていただきました。

例年どおり、まずメインステージで開会式が行われ、引き続き10時40分から普選記念壇ステージがスタートしました。
第1部は昭和区内で活動する学校や団体の発表です。昨年の7団体から数が増え、9団体がエントリーしました。
トップはチアリーディングの皆さん。アクロバティックで華やか、息の合った見事な演技で、オープニングを飾りました。

続いては、専門学校生と高校生によるジャズの演奏です。
それぞれ、日頃の練習の成果を発揮して本格的なジャズを披露してくれました。
ビッグバンドが奏でる軽快なリズムに、会場全体がスウィングします。

昨年も微笑ましいステージを見せてくれたキッズダンス。今回もたくさんの小中学生が揃いのカラフルな衣装を着て元気よく踊りました。
客席はわが子の晴れ舞台を見守るお父さんやお母さんたちでいっぱいでした。

迫力ある演奏を聴かせたのは和太鼓のグループ。仕事などの関係でたまたまこの日の出演はほとんどが女性でしたが、秋空に高く届くような太鼓の音が響きわたりました。

今回も客席はたくさんの方々で埋まりました。そして各団体の出演の合間には、昨年同様に公会堂の歴史を知っていただくために、クイズを出題しました。
また来年4月から改修工事に入ることもお知らせしました。

昨年も登場した大学生のダンス。舞台裏での衣装の早替えが大変でしたが、次々と趣向を変えたステージを展開して客席を楽しませました。

昨年に続きトリを務めたのは、鶴舞公園のお隣、名古屋工業大学吹奏楽団の皆さん。ステージ狭しと並んだ50名を超える団員の迫力ある演奏で第一部を締めくくりました。

当日の会場案内看板に、今回出演した9団体が紹介されています。
皆さん、本当にお疲れ様でした!
第2部は、ゲストのシンガーソングライター、MION(ミオン)の登場です。
高校2年で出場したYAMAHA主催全国最大規模の音楽コンテストMusic Revolution JAPAN FINAL では優秀賞を受賞。
今年1月発売のシングル「Summer Magic」では見事オリコンデイリーチャート1位、ウィークリー10位を獲得。
今、注目を集める22才です。


終演後のサイン会。
普段、金山などで路上ライブをしていることもあり、一人ひとりのファンと気軽に会話を楽しんでいました。
この後、メインステージで閉会式が行われ、今年の昭和区区民まつりも大盛況のうちに無事終わりました。
来年は公会堂は改修工事に入り休館中ですが、この普選記念壇ではまたお手伝いをさせていただき、楽しいステージを提供いたします。また次回、お会いしましょう!!
2016年12月
ナゴヤアニソンフェス2016 クリスマスパレード
ナゴヤアニソンフェス2016
|
事業レポート

♪昨年・一昨年に引き続き、名古屋市公会堂では今年もアニソンイベントを開催!
♪1930(昭和5)年開館という長い歴史を誇る当館は近年、コスプレイヤーの人気スポット。
♪それだけでなく何と今から40年も前に『コミックカーニバル』が開かれており、当時から名古屋のサブカルの拠点でした。
♪〈歴史的建物〉を舞台に〈世界が注目する最新の日本文化〉を発信するコンセプトで、今回も大勢のアーティストが参加。
♪クリスマスライブでもあり、今年は二日間に拡大して賑やかに開催しました。
ご来場の皆さん、盛り上げてくださってどうもありがとう!
♪初日の24日は妖精帝國と流田Projectをメインに東海地区のインディーズ系アーティストも加わり熱いステージを披露しました。

♪MARIN

♪Muscle Soul

♪the unknown forecast

♪T/ssue

♪流田Project

♪妖精帝國
♪そして翌25日は7組のアーティストが次々と登場。口々に「メリークリスマス!」。客席と一体となって特別な日のフェスを作り上げます。

♪三澤紗千香

♪飯田里穂

♪ハセガワダイスケ

♪OxT

♪ROOT FIVE

♪いとうかなこ

♪AiRI
♪テンポの良いMCも会場を盛り上げました。
それにしても皆さん、なぜかとてもうれしそうですね?!

♪24日MC
白石稔&前野裕美&西浦志乃

♪25日MC
白石稔&「Lilly.et」(丸山美紀 / 早水凛 / 羽入悠栞)

♪ロビー風景~グッズ販売

♪客席で揺れるペンライト

♪この夜から年末恒例のライトアップ虹色のファンタジーもスタート。
公会堂の外壁が七色に変化していきます。
♪二夜にわたるアニソンフェス、終わってみればアッという間でした。数あるクリスマスイベントの中から公会堂に来ていただいたファンの皆さま、本当にありがとうございました。先約があって来れなかった皆さま、次回こそは是非、公会堂でお目にかかりましょう!
2016年12月
クラシック廣間 Vol.9
名古屋市公會堂 クラシック廣間 Vol.9
聖夜を彩る弦楽器の調べ
事業レポート
クリスマスイブの12月24日(土)、9回目となる名古屋市公会堂ロビーコンサートを開催しました。
当日の会場の様子をご報告します。前回までのレポートもあわせてお読みください。

今回は初めて、公会堂を離れて「出張コンサート」として開催しました。
会場となったのは、同じ鶴舞公園にある鶴舞中央図書館。普段は新聞コーナーとなっている1階ロビー奥に椅子を並べて、さあ準備完了です。

いよいよ開演です。
この日の出演は名古屋芸術大学在学・出身のフルート四重奏団で、新野智子(フルート)、富田祥子(ヴァイオリン)、大竹温子(ヴィオラ)、坂上諒(チェロ)の皆さんです。
開館中の図書館ですから、読書をされている方の妨げにならないよう配慮して、穏やかな音色のこの編成を選びました。




演奏の合間には、いつものように曲の解説や楽器紹介を行いましたが、この日の出演者は皆とても説明がじょうずで、「よくわかった」と好評でした。

演奏曲目は、フルート四重奏曲第1番ニ長調より第1楽章(D.チマローザ)、クリスマスらしい選曲でアヴェマリア(J.Sバッハ)、バレエ組曲『くるみ割り人形』より抜粋(チャイコフスキー)、クリスマス・メドレー(ジングルベル~サンタが街にやってくる~ホワイト・クリスマスなど)ほかで、聞き覚えのある親しみやすい曲に、たまたま図書館を訪れた人も足を止めて聴き入っていました。

ガラス張りの背景は、鶴舞公園の豊かな緑。たまたまこの期間は工事中だったため、フェンスが少し気にはなりますが・・・。
歴史的雰囲気の中で楽しむ、いつもの公会堂でのロビーコンサートとは趣が異なりましたが、めったにない機会の図書館での生演奏も、とても喜んでいただけました。
名古屋市公会堂はもうすぐ4月から、改修工事で2年間の休館に入ります。その間、ロビーコンサートのシリーズもお休みですが、今回お陰さまで大変ご好評をいただいたことから、来年のクリスマスにも鶴舞中央図書館で同じように公会堂から出張コンサートをすることになりました。
以下にごく一部ですが、アンケートにお寄せいただいた皆様の感想をご紹介します。
- クラシックを初めて聞きました。興味が湧きました。
- 全部すばらしいです。よかったです、ブラーボ。がんばってくれてうれしいです。
- 弦楽器とフルートのやさしい音色が、心をいやされました。
- 身近な曲を分かりやすい解説で楽しかったです。
- とっても良かったです。知っている曲が多いのも嬉しかったです。来年も是非!!
- 図書館内というのが音響としてどうなのかよくわからないが、他の利用者に迷惑をかけることなく素敵な音楽に一時、浸れたクリスマスイヴでした。
- とてもよかった。素敵なクリスマスプレゼントありがとうございます。是非図書館での開催お願いします。
- 立ち見で少しつらかったので途中退場せざるを得なかったのが残念・・・。
- 科学館のプラネタリウムが満席で、急きょ来てみたのですが、とても満足です。
- 若手によるカルテット、こういった演奏が身近で度々あるとうれしいですネ。
- 名古屋市公会堂のことも初めて知ったので、次回のコンサートも機会があれば、また聴きに行きたいです!
ロビーコンサートの魅力はクラシックファンだけでなくどなたでも気軽に聴けること。
また、舞台との距離が近く、演奏者自身による曲目解説などのトークもあり、演奏家をより身近に感じることができます。
次回は3月25日(土)14時、いつもの公会堂1階ロビーでの開催です。改修工事前の最後の「いったんサヨナラ公演」ですので、是非ご来場ください!
2017年1月
東京・大阪・名古屋 “3大公会堂”シンポジウム
東京・大阪・名古屋 “3大公会堂”シンポジウム
事業レポート
4月から改修工事に入る名古屋市公会堂。休館を前にした“クロージング企画”の幕開けとして、公会堂の果たしてきた歴史的役割を検証し、今後の方向性を探るシンポジウムを開催しました。

第一部は東京大学大学院教育学研究科准教授の新藤浩伸氏による基調講演。
日比谷公会堂の詳細な研究を基に、明治・大正・昭和にかけて公会堂が辿ってきた歴史的変遷を丁寧に説き起こし、その役割を「集会場」「劇場」「儀礼空間」「メディア」と分類、当初の予想を超えた多様な催事が繰り広げられた「歴史が演出された舞台空間」とまとめました。
さらに今後の方向性のヒントとしてロイヤル・アルバート・ホール(英)、カーネギーホール(米)の先進的アーカイブ活動を紹介。 最後に「何でも受け容れた多目的ホールだから面白く、これからも可能性がある」と結びました。

名古屋市公会堂と共通する、公園のに佇む
スクラッチタイル貼りの落ち着いた外観
第二部はまず、日比谷公会堂、大阪市中央公会堂、名古屋市公会堂の順に、それぞれの歴史や建物の特徴、現在の運営などについて発表しました。
明治期から構想はあったものの、ようやく昭和に入って誕生した首都東京待望の日比谷公会堂。我が国の政治史や社会史に残る出来事が数多く生まれました。
また実質的に初めての「クラシックホール」としてコンサートが頻繁に開催され、音楽文化の普及に大きな影響を与えました。
2009年には開館80周年記念事業を大規模に展開。それを機に整理した資料を基に「アーカイブ・カフェ」を設置し、積極的に歴史を発信している姿勢が印象的でした。

80周年記念コンサート

アーカイブカフェ

意匠を凝らしたレンガ造りの堂々たる外観
続く大阪市中央公会堂は日比谷や名古屋より古く、大正期の創建。老朽化が激しく、取り壊しも検討されましたが、市民の熱い思いで永久保存が決定。2002年に保存・再生工事が完了し、国の重要文化財に指定されました。
この工事では各所に復元工事を施し、建築時の姿を忠実に再現しています。
現在は展示室を設け、その生い立ちから今日までの歴史を紹介しています。また毎週、館内を見学するガイドツアーも実施。大変好評を博しているそうです。

常設の展示室

毎週開催されるガイドツアー
日比谷と大阪の発表で、名古屋との意外な共通点も見つかりました。
例えば、いずれも寄付金が建設費用の大きな財源となっていることです。
日比谷公会堂は安田財閥の創始者、安田善次郎が350万円を、大阪は北浜の株式仲買人、岩本栄之助が100万円をそれぞれ寄付して建てられました。名古屋は地元企業から個人まで多くの市民が寄付をしているのが特徴です。
建築面では、地盤強化のために大量の松を杭打ちしていることも共通です。
設計途中で関東大震災が発生し、耐震強化の方針を決めた日比谷、中之島の中州という地盤の弱い大阪、やはりもともと田園地帯で地盤の弱い名古屋、と事情は異なりますが、そろって松を打ち込んでいます。
このうち大阪は免震工事をした際に掘り出して、何本かは館内で展示しています。
ちなみに名古屋の場合は、直径24㎝の松の丸太が全部で3,486本、現在でも地中に埋まっています。
もうひとつは、ホールの機能面です。もともと公会堂は、演説会や講演会、政党・組合・各種団体などの結成大会や年次総会といった催しが多いことを想定して設計されましたが、実際の利用は世界の一流演奏家のコンサート、オペラ、演劇、舞踊など様々な舞台芸術の公演が多くを占めました。
現代でいう「多目的ホール」として開館当初から機能し、舞台芸術の普及と発展に大いに貢献したのが、3館に共通する特徴です。

右から日比谷公会堂の菊本前館長、大阪市中央公会堂の
中井館長、名古屋市公会堂の藁谷館長、司会の新藤浩伸氏
第二部の後半、各館の発表の後は、これまでの歴史を踏まえたうえで今後それぞれが果たしていく役割について話し合う予定でしたが、残念ながら残り時間がほとんどなく、掘り下げて議論するまでには至りませんでした。
戦前からの公会堂で、現在も多目的ホールとして活用されているのは、全国でも10か所程度しかありません。
今回、初めての試みとしてその中の代表的な3施設が集まり、相互に施設の紹介をして情報交換ができたことは、意義があったと考えています。
3館とも、それぞれの地域で重要な歴史的役割を果たしながら今日まで存続し、多くの人々の様々な想いや思い出を背負っています。
そして既に改修を終えた大阪、間もなく改修に入る名古屋、改修の方向で休館している日比谷、と今後もさらにそれぞれの歴史を積み上げていくことが期待されます。
今回のシンポジウムを契機として、3館の協力関係を深めていき、それぞれの運営に活かしていくことができれば幸いです。

4階ホールの高い天井や梁は開館当時のまま
シンポジウム終了後、参加者による館内ツアーを行いました。 4階ホール、特別室、大ホールの順に見学し、いずれも開館当時からの趣が色濃く残る様子に興味深く見入っていました。
以下に、アンケートにお寄せいただいたご参加の皆さまの感想をご紹介します。
○基調講演について
- 1時間の中で公会堂の歴史と意義をとてもわかりやすく話していただき、色々な気付きがありました。
- 話の流れも分かりやすくて良かったです。
- 多くの資料提示。歴史の多様性に驚きました。
○各館紹介について
- 説明が的確に、映像資料を使って分かりやすいものでした。
- 各公会堂それぞれが「誇り」をもって現在に活動をつなげておられるのがよくわかりました。
- 名古屋市以外の日比谷、大阪の施設の特徴を伺えたことがよかった。
- 三大公会堂の各個性の様なものをもっと知りたかった。
○パネルディスカッションについて
- もう少し時間があればもっとよかった。
- 地元の名古屋市民が公会堂をどう捉えているか伺うことができ、とても興味深かったです。
○全体として
- 文化遺産として、記憶を残し伝えるべきもの。
- 重要文化財等貴重な資源であり、かつ現行利用できる両面を立てて行くのは困難な局面も出てくると思います。でもだからこそ良い面があるので、是非市民都民に開かれた場として活用される様努めて下さい。
- しっかりと改修をし、休館期間中も広報することで、さらに魅力と市民の心のともしびとなる施設として「歴史」をつづけて欲しい。
以上、貴重なご意見や感想をお寄せいただき、ありがとうございました。
2017年2月
名古屋市公会堂丸わかりパネル展& 特別展
名古屋市公会堂丸わかりパネル展
&
特別展「名古屋市公会堂とロックコンサートの半世紀」
事業レポート
4月からの改修工事による休館を前に、名古屋市公会堂では“クロージング・イベント”を開催しました。
その柱となるのがふたつの展示企画。
2月上旬から3月下旬の7週間にわたって、公会堂の様々な面を知っていただくために、パネル、ポスター、写真等の展示を行いました。
この展示企画についてご報告します。
その他の事業レポートもあわせてお読みください。

間もなく休館となる3月25日(土)の玄関前の様子。
展示の案内看板の横にはコンサートのポスターが。
この日は大ホールで、ロビーコンサートシリーズの最終回特別公演も開催しています。

展示会場は入口を入ってすぐの事務所前廊下から地下に降りる階段踊り場、そして地下の旧食堂スペース。
どなたでも自由にご覧いただける動線上に配置してあります。
正面入口にはふたつの展示企画の案内パネルを置き、たまたま通りかかった方でも気軽にお入りいただけることをアピールしています。

「丸わかりパネル展」では、公会堂について理解を深めていただくために、 全部で8枚のパネルをご用意しました。
その主な内容は、
■公会堂の歴史
■年表
■舞台公演の記録
■建築上の特徴
■改修後のフロアマップ
■名古屋市内のホール変遷
以上を、写真や図表を交えて、分かりやすくご紹介しました。

特別展「名古屋市公会堂とロックコンサートの半世紀」は、CBCテレビが過去50年間にわたって公会堂で主催した数々のロック・洋楽のコンサートを振り返り、公会堂が「ロックの殿堂」と呼ばれるに至った歴史の一面をご覧いただくものです。

初日は4階ホールを会場に、トークイベントとの同時開催で幕を開けました。
ロック・ライター大友博氏とCBCテレビの重盛啓之アナウンサーとのトークでは、東京だと武道館クラスの集客力を持つ大物海外アーティストが、名古屋ではこの公会堂を好んで会場としてきたこと、その理由として公会堂以外のホールが当初はロックコンサートを受け入れていなかったこと、さらに「音が良い」「雰囲気が良い」とアーティストの評価が高かったこと、という嬉しいお話が紹介されました。

翌2月7日からは場所を地下の旧食堂に移して開催しました。
50年間で約120組にも上るアーティストの全部で200近い公演を、ポスター・プログラム・写真・サイン等300点を超える資料でご覧いただきました。この中には、今回が初公開となる秘蔵舞台写真など、大変貴重な展示品も含まれています。

公演年代順に主なアーティストを上げると、1965年のシルヴィ・バルタン、ザ・ビーチボーイズから始まり、レッド・ツェッペリン、サンタナ、ディープ・パープル、デヴィッド・ボウイ、エルトン・ジョン、イーグルス、エアロスミス、エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ボン・ジョヴィ、イエス、アース・ウィンド&ファイアー、KISS、二ール・ヤング、エマーソン・レイク&パーマー、ボブ・ディラン、シンディ・ローパー、クロスビー・スティルス&ナッシュなどなど・・・。このうちサンタナは8回、ジェフ・ベックは6回も公会堂に来ています。
以下、アンケートから主に特別展に対する感想を拾ってみました。
- 昔はコンサートといえば公会堂に来たのでとても懐かしかった。地下鉄駅からのバッタもの屋さんも懐かしい。
- ロックを知ったのはここからです!!今までありがとう!これからもヨロシク!
- 公会堂は青春そのものです。今日は楽しめました。ありがとうございました。
- その後の人生に多大な影響を受けたコンサートをいくつも見てきました。
- 昔立見席を朝から並んでやっと手に入れてライブが見れた時は本当に感動し幸せでした。今の私にとって何よりも大切な思い出です。
- 高校生のとき初めて友達どうしで来ました。夜出かけることもライブも当時はそんなにできなかったので、今思い出してもドキドキします。
- 10代の頃初めて名古屋へ洋楽のライブを見に遠征したのが公会堂でした。重厚な座席の雰囲気などクラシックのコンサート会場のようで緊張したのを覚えています。
- 高校時代から約45年ロックコンサートに来ているから、とっても懐かしい。とてもいい企画でした。ありがとうございました。
- 私にとってはここがまさに「ロックの聖地」です。今回の展示はとても胸が熱くなりました。ありがとうございます。
- ロックコンサートで数え切れないほど来ました。とても好きな会場です。壊されることなく改修工事をしてもらえて嬉しいです。
- 始まる前にCBCの人がこれから始まるよとの合図でみんなの気分があがったことを思い出しました。 本当に懐かしいです。
- 大物ロックバンドが今思うとこんな比較的小さなホールで見れたことは当時の人たちは幸せだなと思います。
- レッド・ツェッペリンのコンサートで1週間耳鳴りが止まらなかった!(笑)
- サンタナからリンゴが飛んで来た。音は名古屋で最高でした。40年前です。
- A-HAのライブでは入りきらないファンが公会堂の外にかなりいて、もれてくる音で大合唱していたのを思い出します。
- 高校生の時、初めて名古屋でみたのが公会堂でのアルカトラズでした。私の青春全てです(笑)。今回はこのようなすばらしい展示を開催していただきありがとうございました!
- レッド・ツェッペリンやJAPANやデヴィッド・ボウイなど偉大なアーティスト達も来ていたことに驚きました。貴重な写真やパンフレットの数々の公開をありがとうございました。当時の思い出に浸ることができました。
- 初めてのコンサートライブが、公会堂のTOTOの公演でした。今でも覚えています。とても音響がよく、耳にやさしい音です。後々、他のホールにも足を運びましたが、ここが一番です(ドームはダメ)。大物バンドにこよなく愛される公会堂は、県民の誇りだと思います。
- 高校生の時レッドツェッペリンを見に来て開演前にこの食堂でカレーライスを食べていたらツェッペリンの4人が食事に入ってきてびっくりした事を思い出します。
- 3階の一番後ろの席でコンサートを見た時、観客が全員立ち上がると視線が天井でさえぎられて何も見えなかったという悲しい思い出が。
- 地下鉄を降りてこの公会堂の前まで来て、中に入るまでの雰囲気が好きでした。新しい公会堂もまた、多くのロックファンに愛される場所になることを祈っています。
- こっそりと開演前に入り込んでリハを見たことが・・・ごめんなさい。とっても良い思い出です。
- 勤労会館無き今、公会堂こそ由緒正しき名古屋の老舗コンサートホールだと思います!!もっともっと名古屋に洋バンドを呼んで下さい。名古屋飛ばしはおさらばです。
- この展示にくるのは2回目です。よくとっておいて下さったと感謝致します。若い時はお金もなくて行きたいライブがあってもなかなか行けず、そうしているうちにアーティストが亡くなってしまうこともあり、今は行けるライブは必ず行くようにしています。エイジアのジョン・ウェットンもボウイも亡くなりましたね・・・さみしい限りです。公会堂の歴史がまた刻まれていくのを一緒に楽しみたいです。また次回の展示を楽しみにしています。
- 展示物はどれも本当に貴重で、感動しました。どうか公会堂も展示物も、今後も大切に保存していただき、またこのような企画を開催して下さい。また来ます!本当に感動しました!ありがとう。
特別展は中日新聞や朝日新聞にも取り上げられ、またご覧になった方々がSNSで拡散してくださったこともあり、会期末にかけて徐々に来場者数が増えていき、最終的に9,000人近くに上りました。ご来場の皆さま、ありがとうございました。
改修工事後は、地下に展示コーナーも設置する予定です。今後も公会堂の多様な歴史に触れていただける機会を提供していきます。
2017年3月
クラシック廣間 Vol.10
名古屋市公會堂 クラシック廣間 Vol.10 特別公演
春を謳う♪和洋の音色
事業レポート
4月からの改修工事を目前に控えた名古屋市公会堂。
休館前の“クロージング企画”も大詰めを迎えています。
3月25日(土)、ロビーコンサートシリーズも最終回となるため、今回だけ会場を大ホールに移して、休館前の大ホール「見納め」「聴き納め」の特別公演として開催しました。
当日の会場の様子をご報告します。
前回までのレポートもあわせてお読みください。

休館までわずか1週間足らず。
この日は公会堂の歴史や特徴のわかる「パネル展」、世界のロックアーティストが公会堂で公演した記録を振り返る「名古屋市公会堂とロックコンサートの半世紀」特別展も同時開催中でした。

いつものロビーコンサートの狭いロビーと違って、さすがに広い大ホール。
最近はクラシックコンサートの開催が少ないので、このホールでクラシック音楽を聴くことのできる、貴重な機会です。
ロビーコンサートには毎回、将来が期待される若手演奏家が登場します。
この日は大ホールでの特別公演として、4組の演奏家たちに集まってもらいました。
それぞれ異なる楽器と編成で、春の訪れを感じさせる曲を中心にプログラムを組んで競演します。
また各組の入替時間を利用して、公会堂の歴史や大ホールの舞台で公演した世界の名演奏家たち、さらに今回の改修工事で改善されるポイントなどをご紹介しました。

いよいよ開演です。
トップは箏の鹿野竜靖君。全国コンクール上位入賞の常連で、その実力は折り紙付き。まだ中学2年生ながら、堂々の演奏です。

2曲目からはフルートの長澤映子さんとのデュオで、宮城道雄の「春の海」などを披露。会場は一気に春の雰囲気に満たされました。

2組目は野田真心子さんのピアノ伴奏による、渡部祐子さんのソプラノ独唱です。伸びやかな歌声に、会場はさらに春らしく明るい雰囲気に。

続いては愛知県立芸術大学の学生による木管9重奏。前日の大学の卒業式で演奏するために編成された選抜アンサンブルです。
メンバーは、細川杏子(フルート)、小阪怜佳、久米伶奈(以上オーボエ)、安田莉子、岩井遥(以上クラリネット)、藤沢芳、巣立ひかり(以上ファゴット)、山崎瑞希、井上明佳(以上ホルン)の皆さんでした。

最後に登場したのは、杉本依実南さんと上村有希さん。ピアノ連弾の曲と2台ピアノの曲を交互に披露し、いずれも迫力ある演奏で客席を圧倒しました。

公会堂にはスタインウェイとヤマハ、2台のフルコンサートピアノがあります。残念ながら普段はあまり舞台に出る機会の多くないピアノですが、この日は大活躍でした。
2台とも、改修工事後にはオーバーホールして戻って来る予定です。

終演後は、いよいよ大ホールの「見納め」。
これまで数々の一流音楽家たちが名演奏を残した公会堂のこの舞台。多くの方が実際に舞台に上がって、その雰囲気を肌で感じていました。
2年間の改修を経た後は、舞台の奥行きが広がり、床面は張替えて新しくなります。
これまでと同じように、音楽を始め演劇、舞踊など様々な公演がたくさんの感動を生み出す舞台として再開しますので、ご期待ください。
最後に、ご来場の皆さまの感想を一部、ご紹介します。
- 春らしい明るい気分で聴くことができました。
- 途中入場も出来てよかった。至福のひととき。
- 楽しい時間を過ごせ気持ちが高揚出来よかった。大変すばらしかったです。
- メジャーな曲からマイナーな曲まで様々な楽器を楽しめました。
- バラエティーに富んでいた。
- 公会堂の雰囲気と和洋の音色がマッチしていた。
- 日本の曲を若いアーティストが演奏されることはすばらしいと思います。
- 木管9重奏の息の合った演奏、ピアノ連弾の楽しそうな演奏が印象的でした。
- ピアノの連弾のとりこになりました。木管9重奏をもっと聴きたかったです。
- 2年後がとても楽しみになりました。また素敵なコンサートをこの場で聞けたら、と今から楽しみです。
- 公会堂の歴史を知る良い機会をいただき、ありがとうございました。次回、リニューアル後も同様のコンサートを期待しています。
- 舞台に上がることができて良かった。歴史あるホールを長く使ってほしい。
では皆さま、2年後に是非この会場で、お会いしましょう。
2017年12月
クラシック廣間 in 鶴舞中央図書館
名古屋市公會堂 クラシック廣間 in 鶴舞中央図書館
聖夜を彩るフルートと弦楽器の調べ2017
事業レポート
昨年に引き続き、クリスマスイブの12月24日(日)、改修工事で休館中の名古屋市公会堂が主催するロビーコンサートを鶴舞中央図書館で開催しました。
当日の会場の様子をご報告します。前回までのレポートもあわせてお読みください。

公会堂が近隣施設と協力して行う地域貢献型の「出張コンサート」。
会場は同じ鶴舞公園内の鶴舞中央図書館。昨年は『新聞コーナー』と呼んでいた場所は現在、『トモニマナブ広場』に改装。新しい椅子も並べて、静かに本番を待ちます。

開演を待つ大勢の来場者。
昨年よりかなり椅子の数を増やしたのですが、それでも座り切れない立ち見の方が周りを囲みました。会場が狭いため、これ以上椅子が出せないこともあり、ご不便をおかけしました。

いよいよ開演です。
演奏は昨年も出演した名古屋芸術大学在学・出身のフルート四重奏団で、
新野智子(フルート)
富田祥子(ヴァイオリン)
大竹温子(ヴィオラ)
坂上諒(チェロ) の皆さんです。
心地よい音が流れ始めると、たまたま図書館に立ち寄った人も集まって来て、客席はますます膨れ上がります。

この日の演奏曲目は、チャイコフスキー「くるみ割り人形(行進曲)」から始まり、モーツァルト「フルート四重奏曲第1番 (第1楽章)」、ドヴォルザーク「弦楽四重奏曲第12番≪アメリカ≫(第1楽章)」とクラシック曲が続きます。
後半はジングルベル~サンタが街にやってくる~きよしこの夜~ホワイト・クリスマスなどクリスマスソングを次々と。
全10曲の盛りだくさんのプログラムに満員の客席も大満足です。

演奏の合間には、今回も曲の解説や楽器紹介を行いました。アンケートを見ると、「説明が分かりやすかった」「楽器のことがよく分かった」「司会が上手だった」「演奏家一人ひとりが身近に感じられた」と大変好評でした。

今回のコンサートの模様は、東海テレビのカメラが入って収録し、当日の夕方のニュース番組「日曜夕刊」の中で紹介されました。
クリスマスや年末の街の風景としてオープンスペースでのイベントは数多くありますが、図書館で生演奏が聴けるというのは、ちょっと珍しいようです。
さて、今回も無事終了し、ご好評をいただいたことから、来年2018年のクリスマスイブにも、この鶴舞中央図書館で同じように公会堂から出張コンサートをすることが決まりました。
皆さま、1年後に是非またお会いしましょう!
以下にごく一部ですが、アンケートにお寄せいただいた皆さまの感想をご紹介します。
- 去年聴いて、楽しい気持ちでステキな時間が過ごせたから今年も来ました。
- クリスマスにふさわしい曲を聴かせていただき久しぶりにゆっくりした良い時間を過ごすことができました。
- 盛り沢山な内容。好きな曲ばかりでとても楽しめました。
- 生の演奏が聴けてよかった。フルートの音色に癒された。
- きれいな音色でした。特にヴァイオリンとチェロ。
- こういうミニコンサートのことをはじめて知りました。とても感謝しています。曲だけでなく、楽器についての豆知識も話していてよかったです。
- 家庭的な温かいコンサート。とてもよかったです。
- たまたま立ち寄り聴いていましたが、思いのほか素晴らしく、とても良い時間でした。 ○本を読む休憩にちょうどよかった。
- 本を返しに来て、たまたまコンサートを聴くことが出来てラッキー!でした。若い人たちががんばっていると嬉しくなります。ありがとうございました。
- 一人暮らしなのでクリスマスといっても苺のショートケーキと梅酒で一杯といった毎年、今年はステキなクリスマスで幸せです。
- 改修後の公会堂、すごく楽しみでワクワクしています。
アンケートにお答えいただいた皆さま、ありがとうございました。
2018年2月
提携企画 クラシック音楽で辿る名古屋市公会堂
名古屋市公会堂×愛知県立芸術大学×宗次ホール 提携企画
クラシック音楽で辿る名古屋市公会堂
~公会堂は若者たちのコンサートの聖地だった~
事業レポート

2月16日(金)に、名古屋市内の栄にある宗次ホールでコンサートを開催しました。
当日の様子をご報告します。

今回の公演は、公共ホールと民間ホール、そして大学の三者が協力し合うことで実現した、大変珍しい企画です。
事前に募集した名古屋市公会堂にまつわる様々な想い出を朗読し、演奏とともに楽しんでいただくという、内容的にもユニークな企画でした。

宗次ホールは「カレーハウスCoCo壱番屋」の創業者、宗次徳二氏が私財を投じて建設したクラシック専用ホール。310席の室内楽ホールは音響の良さに定評があります。
今回は、背景に映像を写して雰囲気を盛り上げています。

まず最初に登場したのは、名古屋の音楽史を研究されている愛知県立芸術大学の井上さつき教授。このコンサートの出演者の選定や曲目構成も担当しました。
クラシックを始め、ロックやポップスなど名古屋の音楽文化の発展に大きな役割を果たした公会堂の歴史を解説しました。

続いて演奏が始まりました。 出演は、愛知県立芸術大学の卒業生による四重奏団、カルテット・アホイ(アホイとはチェコ語で「こんにちは」という意味だそうです)の皆さん。
1曲目はベートーヴェンの弦楽四重奏曲第4番より第4楽章です。
昭和10年に公会堂で開催された名古屋ストリングクヮルテットの公演で演奏された曲です。

その後、クラシック曲や日本の唱歌メドレーを次々と演奏しました。
そして演奏の合間には、応募作品の中から選ばれた8編の想い出エピソードを、元CBCアナウンサーの小堀勝啓さんが味わい深い朗読で披露しました。
当時を知る方にとっては懐かしく共感できることから、エッと驚くような初めて知ることまで、様々なエピソードが紹介されました。

ホワイエには、1980年代を中心に公会堂で公演を行った海外アーティストたちのポスターも展示しました。
これらのポスターは、CBCテレビが保管している貴重なもので、この日のためにお借りしました。
休憩時間や終演後にはお客さまが足を止めてじっくりとポスターに見入っていました。

また事前に想い出エピソードとともに募集した、公会堂の過去の公演に関する資料も展示しました。
こちらも貴重なものばかりで、写真は昭和32年にベルリンフィルが初来日して公会堂で演奏したときのプログラムです。

終演後、ロビーでお客さまを送り出した後、そろって記念撮影。
左から小堀勝啓さん、ヴァイオリンの加川由梨さん、ヴィオラの橋本歩さん、ヴァイオリンの尾髙詩音里さん、そしてチェロの石本卓斗さん。 皆さん、お疲れ様でした。
そしてご来場いただいた多くの皆さま、
ありがとうございました。
以下にごく一部ですが、アンケートにお寄せいただいた皆さまの感想をご紹介します。
- このような形の演奏会は初めてでしたが、たまにはいいですね。
- 公会堂の思い出はいっぱい!企画が良い。
- 小中高時代の公会堂のなつかしさがよみがえった。
- 小学生の頃からの思い出の公会堂を見ることが出来て涙しました。舞台に上って踊った思い出もありまして感激して泣いてしまいました。
- 鶴舞小学校OBなのでいつも公会堂が遊び場でした。なつかしい。高校の時、文化祭でバンドをやっていたのでステージにも立ちました。
- 名古屋市公会堂にはあまり行ったことはないがその歴史や親しんできた方々の話が小堀アナウンサーの朗読できけてよかった。合間の演奏もよく知っている曲ばかりで気持ちよく流れて、朗読の内容としっくりしていてよかったです。
- 静かなとってもなつかしい曲ばかりでしっかりいい気持ちになりました。ありがとうございました。
- なじみの曲もあり、楽しかったです。
- 小堀さんの朗読が良い。写真も珍しい。曲も素敵。
- 朗読、とても良かったです。じんときました。演奏もとても雰囲気が出て、映像とマッチしていました。このような企画をまたお願いします。
- 小堀さんの朗読が上手で内容も秀逸。とてもいやされました。
- いろいろなエピソードと生演奏の組合せがおしゃれ。
アンケートにお答えいただいた皆さま、ありがとうございました。
名古屋市公会堂はあと1年、改修工事が続き、再オープンは来年4月になります。
ぜひ期待してお待ちください。
2018年3月
ウォールペインティング・プロジェクト
名古屋市公会堂 ウォールペインティング・プロジェクト
事業レポート
名古屋市公会堂では、市民の皆さまが公会堂の歴史に対する理解を深め、改修工事終了後の再開館に向けて関心を高めていただくことを目的に、工事現場の仮囲いフェンスに絵を描く事業、『ウォールペインティング・プロジェクト』の準備を進めてきました。
そして3月下旬に、完成したイラストを印刷したシートを、フェンスに貼り付けました。
施工当日の様子を、貼り付けの作業風景からご紹介します。

最初の1枚を貼る前に、慎重に位置を決めています。
この日はちょうど桜が満開で、午前中にもかかわらず、 鶴舞公園は多くの花見客で賑わっていました。

2枚目からはスピードが上がってきました。
1枚の絵の大きさは横が1m50㎝、縦が1m30㎝です。
絵の下には解説文も貼っていきます。

順調に施工が進み、間もなく完了です。
後ろに見えるプレハブが、公会堂の改修工事の現場事務所です。

遂に完成しました。
写真は左から見たところです。

右から見たところです。
以下に、イラストの原画と解説文をご紹介します。
(一部、実際の施工作品とは異なります。)
作画はイラストレーターの大笆知子さんです。


1 開館
名古屋市公会堂は昭和天皇のご成婚記念として多くの市民や企業の寄付金を基に建設され、昭和5(1930)年に開館しました。その威容に当時の人々は目を見張り、「東洋一の文化と社交の殿堂」と讃えました。

2 大集会室
現在の大ホールは開館当時、国内有数の規模でした。客席数2,700、収容人員3,000名で、通路まで人が溢れた催しでは最高6,000人も入った記録があります。演説会や各種大会のほか、コンサート、オペラ、演劇、舞踊などの公演が盛んに行われました。

3 廣間
当時は廣間と呼ばれていたロビーは、天井の装飾、壁の日華石、床のモザイクタイルなどが重厚な雰囲気を醸し出し、訪れる人々を迎え入れていました。男性客はまず地下に降りて、下足番に下駄を預けたそうです。

4 大食堂
現在の4階ホールは1,300名収容の大きなパーティ会場として作られました。それ以外に「中食堂」や「小食堂」もありました。
地下の厨房で作られた料理を、専用のリフト3基で4階の配膳室まで上げていました。

5 娯楽室
4階にはビリヤード台を備えた「娯楽室」が設けられていました。このほか、各階には「談話室」もあり、公会堂は市民が気軽に集える社交の場として親しまれていました。また、日本間では結婚式が盛んに行われていたそうです。

6 夜の賑わい
当時は夜11時まで開館しており、連日連夜遅くまで催しが開かれ、多くの来館者で賑わいました。昭和7年の鶴舞公園祭では、提灯 を装飾して“イルミネーション”を行い、公園を訪れた人々の目を楽しませました。

7 戦中~戦後
戦時中は公会堂に陸軍高射砲部隊の司令部が置かれました。
空襲の被害は免れましたが、戦後はアメリカ空軍の厚生施設として接収されました。市民の返還運動も高まり、10年余り後にようやく返還されました。

8 昭和30年代~
この時期から海外オーケストラが続々と初来日しています。ウィーン、ベルリン、レニングラード、ボストン、ニューヨーク、アムステルダム・コンセルトヘボウ、スイス・ロマンドなど世界の名だたるオーケストラが公会堂で演奏しました。

9 昭和40年代~
海外ロックアーティストが次々と公会堂の舞台を飾りました。
レッド・ツェッペリン、ディープ・パープル、サンタナ、イーグルス、シカゴ、KISS、デヴィッド・ボウイ、エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ボン・ジョヴィ、ボブ・ディランなど枚挙にいとまがありません。

10 現在
戦前からの長い歴史を持つ公会堂は、現在も多くの人に利用されています。大ホールでは講演会、研修会、式典、学校の文化祭やライブなど様々な催しが開かれています。週末には4階ホールを中心にコスプレのイベントが盛んになっています。
2018年8月
ウォールペインティング・プロジェクト第Ⅱ期
名古屋市公会堂 ウォールペインティング・プロジェクト第Ⅱ期
事業レポート
改修中の名古屋市公会堂の工事現場の仮囲いフェンスに絵を描く『ウォールペインティング・プロジェクト。昨年度は、公会堂の歩みを振り返るイラストをフェンスに貼り付けました。
今年度は同プロジェクト第Ⅱ期として、1960年代後半から公会堂で数多く開催されてきた海外ロックアーティストの公演ポスターやプログラムを拡大し、フェンスに貼り出す企画を立ち上げ、このほど完成しました。
改修工事前の“クロージング企画”のひとつとして、CBCテレビが保存してきたポスター、プログラムなどの特別展を開催してご好評をいただきましたが、今回もCBCテレビにご協力いただき、世界のトップアーティストたちの公演を振り返ります。
『ロックの殿堂』と呼ばれるようになった公会堂の歴史の一面を、この機会にぜひ知っていただきたく、お近くにお立ち寄りの際はぜひご覧ください。

昨年2月から3月にかけて地下の食堂跡で開催した特別展「名古屋市公会堂とロックコンサートの半世紀」。300点以上に上るポスター、プログラム、舞台写真、直筆サインなど貴重な資料が並び、多くのロックファンが訪れました。今回はこれらポスター、プログラムの中から特に選りすぐった30点を拡大して掲示します。

前回、イラストを貼ったのは公会堂南面(公園の噴水側)のフェンスでしたが、今回は建物正面に向かって左手(西側)、名大病院に抜ける歩道沿いのフェンスに施工します。施工前は写真のように白いフェンスが長く続いています。

いよいよ貼り出し作業の開始です。先頭にタイトルを置き、開催年の古い順に左から右に並べていきます。ちなみに、タイトルの次は今から46年前、1972年10月5日開催のレッド・ツェッペリンのプログラム表紙です!

順調に施工が進み、あと6~7枚です。日差しの強さが写真でもわかりますが、今年の名古屋は7月中旬からずっと異常高温が続いています。この日も最高気温は38.3度!でした。じっとしていても汗が噴き出します。

完成しました!左端のタイトル側から見たところです。レッド・ツェッペリンの隣にはデヴィッド・ボウイの顔が見えます。全体を見ると、東京では武道館でやるようなメジャーなアーティストが、名古屋では何故か公会堂を好んで使っていることがわかります。

同じく右端から見たところです。一番手前はもっとも最近の公演、改修工事に入る直前の昨年3月末に開催されたイディナ・メンゼルのポスターです。
フェンスが湾曲しているため、端から端まで一枚の写真に収めることができないのが残念ですが、全長45メートルにもわたってポスターやプログラムの絵柄がズラリと並んでいる壮観な雰囲気が、おわかりいただけるでしょうか?
ぜひ、実際に足を運んでいただいて、現地でご覧になってください!

2018年10月
昭和区区民まつり 普選記念壇ステージ
昭和区区民まつり 普選記念壇ステージ
事業レポート

恒例の昭和区区民まつり、台風接近でやむなく中止となった昨年のうっぷんを晴らすかのように、今年は10月28日(日)に秋晴れの空の下、盛大に開催されました。
公会堂は工事休館中ですが、今回もアウトリーチ型地域貢献事業として「普選記念壇ステージ」の運営を行いました。

今年もメインステージで開会式が行われ、引き続き10時40分から普選記念壇ステージがスタート。出演したのはご覧のような、昭和区内で活動する学校や教室、サークルなど全部で9団体です。

オープニングは元気いっぱい、笑顔いっぱいのキッズダンスの子どもたちが熱演。2団体で総勢60人以上がステージの上で練習の成果を披露しました。

続いて初参加の名古屋工業大学アカペラサークルの皆さん。前のステージとは打って変わって、大人の雰囲気でしっとりと歌い上げました。

鶴舞公園の隣にある北山中学校吹奏楽部の皆さんが今年も参加。創部して間もないのですが、徐々に部員数が増えてきたということです。

客席の様子です。赤ちゃん連れから年配の方まで、多くのお客さまが熱心にステージをご覧になっています。公会堂が来年4月に改修工事が終わって再開館することをアナウンスでお知らせしました。

昭和文化小劇場で活動する市民公募のミュージカル劇団が初めて参加。すでにミュージカルの本公演も経験しているので、舞台度胸は十分です。

ヒップホップ全盛の世の中で、オリジナルの振付で毎年独自の世界観を表現している南山大学のダンスパフォーマンス。毎回工夫を凝らしている衣装にも注目です。

今回初参加のバトントワリング。大会上位を目指して日頃から練習しているだけあって、客席が息を呑むようなレベルの高い演技を次々と見せてくれました。
最後に演奏した名工大吹奏楽部のアンコール曲に、ナゴヤゴールデントワラーズの皆さんが加わって、賑やかに華やかに、今年の普選記念壇ステージのフィナーレを飾りました。今年は時間の関係で、例年のようにゲストアーティストのステージを組めなかったのですが、客席も大満足のフィナーレでした。

この後、メインステージで閉会式が行われ、今年の昭和区区民まつりも無事に終了しました。来年はいよいよ、4月に公会堂が再開館します。そして10月にはまた、区民まつりでこの普選記念壇ステージを運営します。来年もお会いできることを、楽しみにしています!
2018年12月
クラシック廣間 in 鶴舞中央図書館2018
名古屋市公會堂 クラシック廣間 in 鶴舞中央図書館
聖夜を彩るフルートと弦楽器の調べ2018
事業レポート
今年もクリスマスイブの12月24日(月)、鶴舞中央図書館を会場に、3回目となる名古屋市公会堂主催のロビーコンサートを開催しました。
当日の会場の様子をご報告します。前回までのレポートもあわせてお読みください。

晴天のクリスマスイブ。ただ前日までの暖かさが一転、冷たい風が肌を刺すような一日でした。鶴舞公園の入口では、巨大なクリスマスツリーがお出迎えです。

図書館の入口では、この日のコンサートを告げるポスターがいい感じで目立っていました。
公会堂が近隣施設と協力して行う地域貢献型の「出張コンサート」として開始して3年目、図書館の恒例行事としても定着しました。

過去2回とも椅子が足りなかったため、今回は控室からあるだけの椅子を運んで並べました。それでもまだまだ足りず、多くの方に立ち見で我慢していただくことになりそうです。

熱心なお客さまが1時間以上前から並び始めました。ベビーカーの赤ちゃん連れのお母様からご年配の方まで年代も様々、男性の方も多くいらっしゃいます。寒い中を本当にありがとうございました。

演奏が始まりました。出演は過去2回と同じ、名古屋芸術大学出身の
新野智子(フルート)
富田祥子(ヴァイオリン)
大竹温子(ヴィオラ)
坂上諒(チェロ) の皆さんです。
卒業後に遠方に移ったメンバーもいて、4人が会うのは昨年のこのコンサート以来だそうですが、ピッタリ息の合った演奏です。

曲目は、モーツァルト「フルート四重奏曲第3番 (第1楽章)」、パッヘルベル「カノン」などクラシック曲、定番のクリスマスソングのメドレー、そしてお子様の大好きなディズニーメドレーなどです。おなじみの曲が始まると、お父様の肩の上が特等席になりました。

演奏の合間には、今回も様々な楽しいトークを織り交ぜ、会場を和ませました。このコンサートの目的のひとつは若い演奏家に発表の機会を提供することでもあり、4人ともトークもすっかり板に付いてきたようです。
あっという間に予定曲目が終わり、アンコール曲で会場はさらに盛り上がりました。その後、司会者から来年4月には改修工事を終えて公会堂の一般利用を再開すること、その前の10日間、再開館記念事業を各種開催することをご案内して、今年のコンサートも終了しました。
以下にごく一部ですが、アンケートにお寄せいただいた皆さまの感想をご紹介します。
- 生の演奏を聴く機会はほとんど無いから良かった。
- フルートのやさしい音色大好きです。
- 美しいメロディーでうっとりして聴かせていただきました。とてもすてきなクリスマスイブになりました。来年も演奏会を楽しみにしています。
- クリスマスの良さをとても感じられ最高でした。しあわせを感じた時でした。来年も楽しみにしています。ありがとう!!
- 1才の娘に是非聴いてほしいと思いましたが、心地がよかったようであっという間にすやすや・・・とっても素敵な音楽を夢の中で楽しんでいたようです。
- クリスマスイブをリッチにすごしたかった。満足で~す。衣装もすてき。音色もほれぼれしました。なかなかクラシックコンサートにまで行けないのでうれしいです。ありがとうございました。
- 演奏が上手なのと、知っている曲が多いという点でとても楽しめた。勉強の良い休憩にもなった。
- 大好きな「ムーンリバー」がサプライズで演奏して頂けて嬉しかったです。ロマンチックな調べで、今夜のイブデートが待ち遠しくなってしまいました。
- クラシックとよく知られた曲とのバランスのとれた選曲がよかったと思います。
- 曲の多さ、演奏の楽器の組合せもうまくて良かったです。楽しいクリスマスイブになりました。ありがとうございました。
- 一度に大好きなXmas、ディズニーを楽しめ感謝してます。しかも無料、もったいないくらいでした!
- 読書と音楽両方楽しめるこのコンサートがよかったです。
- 進行がうまく気に入った
- 親しみのあるコメントが楽しかった
- ホールと違い、狭いスペースの生の演奏は臨場感があってたいへん良かったです。
- 椅子がもう少しあるとよかった。立見はつらい。
アンケートにお答えいただいた皆さま、ありがとうございました。 では、来年もまた、お会いしましょう!
2019年8月
名古屋市公会堂探偵団

夏休み★親子でチャレンジ?
建物と歴史の秘密を発見しよう
名古屋市公会堂探偵団
事業レポート
8月17日(土)、名古屋市公会堂では夏休み特別企画として、親子でチームを組み、楽しみながら公会堂をもっとよく知っていただくイベントを開催しました。
改修工事前は「ホールのお仕事“弟子入り”体験」として主に大ホール舞台について知っていただく企画でしたが、今回は趣向を変えて館内を謎解きをしながら探索する、という内容で、最後に舞台についての解説もしました。
まず全体説明をしたあと、参加者はチームごとに別れて、それぞれのコースに向かいます。指定された場所で問題を見て、近くにあるヒントを探し、回答すると次の場所に移る、という進め方で、全部で10か所を回りました。
問題が設置されているのは集会室や和室、大ホール客席やロビーなどです。親子で相談しながら、暑い中館内をくまなく探索していただきました。
最終問題は謎の難易度を少しだけ上げたので、ちょっと難しすぎたかも知れませんね。答えがわかるまで、時間のかかったチームもありました。
正解のチームには「合格スタンプ」を押しました。
以下は問題を解く前の、「ストーリー」の導入部分です。

全部のチームが無事合格し、最後は大ホールの舞台に集合して、舞台機構や照明・音響設備の解説を舞台の専門スタッフから聞きました。
舞台袖の操作盤から緞帳(どんちょう)の上げ下ろしをしたり、音響機器室からマイクを通した声に音響効果をつけたり、舞台技術のごく一部ですが実際に体験してみました。
仕上げは、この企画にボランティアとして参加してもらった地元の中部楽器技術専門学校の生徒の皆さんによるミニコンサートでした。習ったばかりの照明や音響が実際に使われる場面を鑑賞しました。
以上で名古屋市公会堂探偵団は終了です。ご参加いただいた皆様、大変お疲れ様でした。
イベントの体験を通して、改修工事を終えたばかりの歴史ある名古屋市公会堂に少しでも興味を持っていただけたら幸いです。
以下にアンケートにお寄せいただいた参加者の感想を一部ですがご紹介します。
- なぞときでいろいろなことに使われた部屋をめぐるのが1番心に残りました。
- えんそうとしせつの中が全体みれてたのしかった。
- ぶたいのそうさがたのしかった。
- コンサートやイベントでしか来たことがなかったため、今回、舞台裏や昔から残っているものが見れてよかったです。
- 普段見ることができないところまで案内していただき、施設を身近に感じることができました。ありがとうございました。
- 子どもと一緒にいろいろ知ることができて良かったです。ありがとうございました。
アンケートにお答えいただいた皆さま、ありがとうございました。
2019年9月
クラシック廣間 Vol.13
名古屋市公會堂 クラシック廣間 Vol.13
ソプラノ&弦楽四重奏
事業レポート
去る9月29日(日)、名古屋市公会堂第13回目となるロビーコンサートを開催しました。当日の会場の様子をご報告します。前回までのレポートも併せてお読みください。
2年間の改修工事期間中、中断していた恒例のロビーコンサートですが、今回久しぶりの開催となりました。
出演は、2018~2019年にかけてCDアルバム発売記念ツアーを東京~大阪~名古屋で開催したばかりの足利真貴さん(ソプラノ)と、地域に根ざした活動をしているセントラル愛知交響楽団メンバーによる弦楽四重奏団 丹沢絵美(ヴァイオリン)、西村洋美(ヴァイオリン)、井野公実(ヴィオラ)、高柳安佐子(コントラバス)の皆さんでした。


今回も、小さなお子様連れからご年配の方まで、ご用意した客席は大勢のお客様でいっぱいになりました。演奏前には、開館時からの歴史的雰囲気をそのまま保存している天井や梁の装飾、開演ベルなど、また戦前の姿を復原した床のモザイクタイルや、最新の設備機器に更新した例として電球のLED化などをご紹介しました。

ロビーコンサートは演奏者と客席が近いため一体感があることが魅力ですが、さらに公会堂のロビーは高い天井と壁の石材などの効果で音響的にも優れています。その中で、クラシック・オペラ・ミュージカルからポップスまで幅広いジャンルの曲を次々と、たっぷり13曲もお届けしました。
ソプラノの足利さんは艶と張りのある豊かな声量を遺憾なく発揮して客席を圧倒しました。さらに重厚さと繊細さを織り交ぜた弦楽四重奏の温かい音色が会場いっぱいを包みました。


終演後には、ご希望者の方に改修後の大ホール内をご覧いただきました。更新した客席、拡張した舞台、保存した歴史的意匠などの解説も行いました。
以下にごく一部ですが、アンケートにお寄せいただいた皆さまの感想をご紹介します。
- 最後まで体全身で音楽を堪能することができました。素敵な演奏と歌声をありがとうございました。
- ロビーの音響に感心がありましたが、四重奏なら十分に有りですね。聴けば欲が出るもので、もっといろいろと聴いてみたくなりました。
- 素敵な演奏でした!また来たいと思います!!
- ソプラノの生歌を初めて聴きましたが圧巻でした。表現力もすごく良く、高音には鳥肌が立ちました。弦楽器も間近で聞けて素晴らしい。ありがとうございました。
- 何曲か聴いたことのある曲があったけど、プロはすごいなと思いました。ソプラノの人の声がきれいでした。
アンケートにお答えいただいた皆さま、ありがとうございました。
ロビーコンサートの魅力はクラシックファンだけでなくどなたでも気軽に聴けること。また、演奏者自身による曲目解説などのトークもあり、演奏者をより身近に感じることができます。
今後は不定期の開催になりますが、次回開催が決まりましたらHPでお知らせします。是非お楽しみに!
2019年10月
昭和区区民まつり 普選記念壇ステージ
昭和区区民まつり
普選記念壇ステージ
事業レポート
毎年恒例の昭和区区民まつりが、今年も10月27日(日)にすがすがしい秋晴れのもと、盛大に開催されました。
今回も公会堂ではアウトリーチ型地域貢献事業として「普選記念壇ステージ」の運営を行いました。

メインステージでの開会式に続き、10時40分から普選記念壇ステージがスタートしました。
1部は昭和区で活動する学校や教室、サークルなどの9団体が出演、2部はゲストステージというプログラムでした。
トップバッターは、専門学校生によるジャズバンド。軽快なジャズの音色がオープニングを飾り、演奏に誘われた人たちが客席に足を運んで客席も徐々にうまっていきました。
続いては、高校生によるビッグバンドジャズの演奏です。日頃の練習の成果が発揮され、会場全体に迫力あるスウィングが、秋風のように駆け巡りました。
鶴舞公園の隣にある北山中学校吹奏学部の皆さんが今年も参加。部員数がなかなか増えないのが悩みだそうですが、先生の指揮に合わせしっかりとした演奏を聴かせてくれました。

演奏が3団体続いた後は、チアダンス教室のキッズたちが登場。カラフルな衣装に身をまとい、軽快でテンポの良い曲に合わせ元気よく踊りました。
続いては、子どもチームから親御さんチームまで出演されるダンスサークルの出番です。この日のために一生懸命練習した成果が出せたようです。
今回初参加となる名古屋コスプレホストタウンPR隊。名古屋まつりなど様々な市の事業に参加しており、コスプレを通じた名古屋市の発信に力を入れています。この日は3チームが入れ替わりダンスを行い、華やかなステージを披露しました。
普選記念壇ステージ客席後方にある芝生スペースの様子です。家族連れなどが芝生の上でくつろぎながら鑑賞されていました。
出演団体の入替時には、司会者から改修工事を終えリニューアルオープンした公会堂についての紹介とPRをしました。
昨年から参加の名古屋工業大学アカペラサークルの皆さん。美しい歌声が会場を包み、落ち着いた大人の雰囲気を醸し出していました。
オリジナルの振り付けで毎年独自の世界観を表現している南山大学のダンスパフォーマンス。
工夫を凝らした衣装とスタイリッシュなダンスで客席を魅了していました。
第1部のトリを務めたのは、昭和文化小劇場で活動する市民公募のミュージカル劇団です。振付を交えた合唱を披露。さながらミュージカルの一幕を観ているかのようなステージでした。
第2部は、ゲストのEGG SHELL(エッグシェル)の登場です。名古屋の音楽専門学校の同級生が一昨年結成、ZIP-FM主催カルテット.トリビュートアルバム参加オーディションで優勝、今年に入ってファーストワンマンライブも開催、今後の活躍が期待される、令和時代の女性ボーカルグループです。
R&B、J-POP、バラードなど個性豊かな楽曲と圧倒的なボーカル&ハーモニーを奏で、普選記念壇最後のステージを華やかに彩りました。
終演後には、オリジナルグッズの販売も行いました。熱心なファンがコンサートの感想をメンバーに直接伝えたりして、交流の場にもなっていました。
この後、メインステージで閉会式が行われ、今年の昭和区区民まつりも無事に終了しました。
今回は、各出演団体の皆さまにアンケートをお願いしました。その中から、いくつか感想をご紹介します。
- 満足のいく演奏ができました。ありがとうございました。
- とくにトラブルもなく楽しく演奏することができました。来年もぜひ演奏させてください。
- 学校の宣伝のために出演しました。でもさすがに野外は大変です。
- 子供達はとても楽しく踊ることができました。ありがとうございました。
- 出演した子供たちがよく頑張りました。
- 昨年出演してとても楽しかったので今年も参加しました。また来年も宜しくお願いいたします。
ご出演の皆さま、大変お疲れ様でした。
ご来場いただいた大勢の皆さま、ありがとうございました。
来年の10月にはまた、区民まつりでこの普選記念壇ステージを運営します。
来年もお会いできることを、楽しみにしています!
2019年12月
クラシック廣間 in 鶴舞中央図書館2019
名古屋市公會堂 クラシック廣間 in 鶴舞中央図書館
クリスマスフロアコンサート
事業レポート
今年もクリスマスに向けた雰囲気が街中で盛り上がる12月22日(日)、鶴舞中央図書館を会場に、4回目となる名古屋市公会堂主催の“出張”ロビーコンサートを開催しました。
当日の会場の様子をご報告します。前回までのレポートもあわせてお読みください。

過去3回とも、ご観覧のお客様が多く、立ち見の方もいらっしゃるので、少しでも観やすくなるようにと、今回は初めて舞台を設置しました。

司会者が開演前のアナウンスをする頃には、椅子席は満席となり、立ち見の方が既にいらっしゃる状況でした。

いよいよ開演です。
演奏は、
新野智子(フルート)
久保浦侑子(クラリネット)
高須大地(クラシックギター)の皆さんです。
昨年までは弦楽器とフルートの編成でしたが、今回はフルート、クラリネット、そしてギターという少し珍しい編成です。

曲目は、J.S.バッハ「主よ人の望みの喜びよ」などクラシック曲、定番のクリスマスメドレー、映画「ニューシネマパラダイス」のテーマ曲など、それぞれ楽器の美しい音色が活かされた選曲により、客席の皆様がじっと聴き入っている様子でした。

演奏の合間には、いつものように曲の解説や楽器紹介を行いました。 「各楽器の特徴の説明が分かり易かった」や「お話もおもしろかった」等、 アンケートを見ると、トークも大変好評でした。
3つの楽器が奏でる優しい音色が会場全体を包む中、予定曲が終わり、最後にアンコール曲も披露して盛り上がりました。公会堂で次回2月に開催予定のロビーコンサート「クラシック廣間」をご案内して、今回のクリスマスコンサートも無事終了です。
以下にごく一部ですが、アンケートにお寄せいただいた皆様の感想をご紹介します。
- 生のコンサートを美しい音色で聞けた。CDやテレビ放映とは全く違う。体全体で受け止めることができて良かった。
- 3重奏の組み合わせが独特で良かったです。
- めずらしい曲もあり、とても楽しめました。どうもありがとうございました。
- ギターの演奏が珍しくて良かった。ニューシネマパラダイスの曲は特に素晴らしかった。
- やさしい音色でクリスマスにふさわしい選曲がとても良かったです。いろいろな世代にあう感じで聞きやすかったです。
- 2才の子供も、音楽をききながらスヤスヤと寝ていました。始めはパチパチ手拍子してましたが、とってもステキな演奏でした。ありがとうございます。X'masメドレーよかったです。また来年も楽しみにしています、図書館での演奏よかったです。
- 好きな曲ばかりで偶然居合わせたのにとても素敵な時間をすごせて幸せな気持ちでいっぱいです。フルート、クラリネット、クラシックギターはめったにない組み合わせということで幸運をかみしめています。素晴らしい時間をありがとうございました。
- ステージが高く作ってあり、演奏者が良く見えて良かった。ギターもマイクがついていて、良く音が届いて良かった。
アンケートにお答えいただいた皆さま、ありがとうございました。では、来年もまた、お会いしましょう!
2020年2月
クラシック廣間Vol.15
名古屋市公會堂 クラシック廣間 Vol.15
セントラル愛知交響楽団プロデュース「サックス四重奏の響き」
事業レポート
去る2月16日(日)、名古屋市公会堂第15回目となるロビーコンサートを開催しました。当日の会場の様子をご報告します。前回までのレポートも併せてお読みください。
連日の寒さから、少しだけ気温が上がり、この日は春の訪れを感じる気候の中開催しました。
今回の演奏者はセントラル愛知交響楽団の演奏会でサクソフォン演奏を担当されている、三日月孝(ソプラノサックス)、平井尚之(アルトサックス)、中山順次(テナーサックス)、真室香代(バリトンサックス)の皆さんでした。

今回も初めていらした方へ向けての公会堂の歴史の紹介を行い、歴史的雰囲気をそのまま保存している天井や梁の装飾、開演ベルや、改修工事により最新の設備機器に更新した例として電球のLED化などを開演前にご紹介しました。
ロビーコンサートは演奏者と客席が近いため、サックスの音に迫力がかかります。クラシック・ジャズからディズニーまで幅広いジャンルの曲を、9曲お届けしました。 またセントラル愛知交響楽団の山本雅士(音楽主幹)による軽快なトークを織り交ぜた楽器・楽曲解説があり、お客様から好評を頂きました。
サックス四重奏の華やかで美しいハーモニーが会場を包み込み、拍手喝采の中、今回のロビーコンサートは終演しました。
以下にごく一部ですが、アンケートにお寄せいただいた皆さまの感想をご紹介します。
- ステキな午後のひとときをありがとうございました。(演奏者の方、企画の方)また企画をよろしく?
- ジャズバンドのサックスが印象強く、サックスの四重奏がどの様なものかわかりませんでした。本日は大変楽しませていただきました。ありがとうございました。
- 知っている曲が多く、ジャズ初心者として楽しくジャズにふれられた。サックスの紹介もありがたかった。
アンケートにお答えいただいた皆さま、ありがとうございました。
ロビーコンサートの魅力はクラシックファンだけでなくどなたでも気軽に聴けること。
また、演奏者自身による曲目解説などのトークもあり、演奏者をより身近に感じることができます。
不定期の開催になりますが、次回開催が決まりましたらHPでお知らせします。
是非お楽しみに!
2020年10月
名古屋市公会堂 開館90周年ライトアップ
名古屋市公会堂 開館90周年ライトアップ
事業レポート
名古屋市公会堂は1930年に開館し、2020年10月10日に90周年を迎えました 記念として90周年ロゴの一般募集、特別ライトアップを行いました。

50名の応募者の中から、地域に根ざし発展し続け、未来へつながっていく姿を、名古屋市公会堂と重ね合わせたデザインが名古屋市公会堂90周年ロゴに決定いたしました。

10月1日から開館90周年である10月10日に向けて、正面玄関にカウントダウン表示を実施しました。

90周年スライドショーを行う為、正面玄関にスクリーンと音響機器を設置。

名古屋市公会堂の歴史を振り返るスライドショーを18時30分に公開。各時代の状況や写真等が開館から現代までBGMと共に展開されていきました。


中央に90thを映し出し、様々な色にライトアップされる名古屋市公会堂。
その後、数日間に渡り照らし出され、ご来館された方に名古屋市公会堂の90周年をお伝えする事ができました
2020年11月
世界劇場会議名古屋フォーラム2020
世界劇場会議名古屋フォーラム2020
名古屋市公会堂のリニューアル
名古屋市公会堂有形文化財登録記念
事業レポート
名古屋市公会堂は2017年4月から約2年間の改修工事を経て、2019年にリニューアルオープンしました。工事にあたっては、文化財としての価値を維持しながら、時代のニーズにあった改修がおこなわれましたが、開館当時のイメージを可能な限り残し、2020年8月17日付で、国登録有形文化財(建造物)に登録されました。
世界劇場会議名古屋フォーラム2020では、文化財登録を記念し、見学会を開催し、改修内容を紹介しました。
第1部前半では、名古屋市公会堂の特徴と改修概要として名古屋市観光文化交流局文化歴史まちづくり部主幹徳永様にご説明いただき、歴史的価値について名古屋市公会堂の歴史をたどりながら名古屋工業大学名誉教授河田克博様にご説明頂きました。

第1部後半、参加者の皆様に館内を見学して頂き、各階にある集会室・和室の他に舞台や楽屋等、通常では見学することができない施設も開放しました。
第2部では名古屋市公会堂のリニューアルについて改修設計・建築工事・舞台音響・舞台照明・客席椅子の各担当者からご説明頂きました。
公会堂の歴史的価値を維持しながら時代に沿った機能を付加し、安全性と将来性をふまえ設計した
保存・保全・耐震化をコンセプトに施工を担当、タイルの復元等も行った
スピーカーシステムはどの席からでも音が聞き取れるように配置、映画用にデジタルシネマプロジェクターと5.1chシステムを導入
舞台照明/田中徹様
他の館でも利用されている操作卓を導入し利用者の使いやすさを重視
客席椅子/丸山洋史様
大ホールの客席の入れ替えに伴い、開館当時の椅子デザイン復刻
以下に、アンケートにお寄せいただいたご参加の皆さまの感想をご紹介します。
- この場でしか聞けない歴史的な話が聞けて大満足です。
- 自由に見学出来るのは良かった。
- 各業種の詳細な話が聞けて大満足です。
- 詳細な話が聞けた、配布資料もわかりやすい。
- 素晴らしくリフォームされた公会堂を見学させて頂き、本当に良かったと思っています。公会堂には沢山の思い出があります。この歴史ある建物を子どもや孫に伝えていきたいと思います。
- 貴重なお話を、ありがとうございました。皆様たんたんとお話されておりましたが、ご苦労話など興味深く聞かせて頂きました!!
- 地元の会場のことで身近にテーマを受けとめました。歴史的な重みを感じました。
2021年7月
クラシック廣間Vol.17
名古屋市公會堂 クラシック廣間 Vol.17
セントラル愛知交響楽団プロデュース
「フルートアンサンブルが奏でる夏の調べ」
事業レポート
去る7月22日(木)、名古屋市公會堂Vol.17を開催しました。当日の会場の様子をご報告します。前回までのレポートも併せてお読みください。
日差しが照りつける日々が続く中、コンサートを通じて夏の暑さを少しでも涼しくできるように、名古屋市公會堂クラシック廣間Vol.17を開催いたしました。
今回の演奏者はセントラル愛知交響楽団フルート奏者、大西宣人が主催するフルート四重奏団。「フェルティリータ」大西圭子、大西宣人、筧孝也、妹尾寛子の皆さんでした。


ロビーで開催されていたクラシック廣間をコロナウィルス感染対策の為、人数制限を設け大ホールにて開催しました。
開演前に歴史的雰囲気を残しながら更新されたホール内の壁・客席椅子や、開館当初からあるクッペルホリゾントを解説いたしました。

舞台後方にあるクッペルホリゾントの効果でフルートの音がホール内に響き渡ります。クラシックからポップスまで幅広いジャンルの曲を、9曲お届けしました。
またフェルティリータのメンバーによる軽快なトークを織り交ぜた楽器・楽曲解説があり、お客様から好評を頂きました。
フルート四重奏の華やかで美しいハーモニーが会場を包み込み、拍手喝采の中、今回のロビーコンサートは終演しました。

以下にごく一部ですが、アンケートにお寄せいただいた皆さまの感想をご紹介します。
- いろいろな曲を楽しめました。ありがとうございました。暑さをふきとばすせい涼感あふれる曲にいやされました。フルート4段階も楽器があるんですね。 今日はさわやか日になりました。
- フルートだけでこんなにステキな音色をかなでられることにおどろき、とてもステキな演奏でした。
- 本日はセントラル愛知の皆様のフルートアンサンブルのすばらしい演奏を聴かせていただき感動いたしました。また来年もこのような企画をお願いします。
クラシック廣間の魅力はクラシックファンだけでなくどなたでも気軽に聴けること。
また、演奏者自身による曲目解説などのトークもあり、演奏者をより身近に感じることができます。
不定期の開催になりますが、次回開催が決まりましたらHPでお知らせします。
是非お楽しみに!
2021年8月
名古屋市公会堂探偵団Vol.2
夏休みチャレンジ
建物と歴史の秘密を発見しよう
名古屋市公会堂探偵団Vol.2
事業レポート
8月9日(月)、名古屋市公会堂では夏休み特別企画として、保護者とお子様でチームを組み、楽しみながら公会堂をもっとよく知っていただくイベントを開催しました。
令和元年に開催した前回と同様に館内を謎解きをしながら探索するという内容で、舞台・演者体験も織り交ぜて開催しました
まず全体説明をしたあと、参加者は配布された問題シートと館内に配置されたヒント等を頼りに謎解きを進めていきます。
ヒントが設置されているのは集会室や、大ホール客席やロビーなどです。チームごとに相談しながら、館内をくまなく探索していただきました。
今回は謎解きルートの中に音響や照明を手伝う場面もあり、舞台スタッフ体験も楽しんで頂きました。
最後は大ホール舞台上にて演者体験をしてもらい、保護者の方々は写真撮影をしていました。
以上で名古屋市公会堂探偵団Vol.2は終了です。ご参加いただいた皆様、大変お疲れ様でした。
イベントの体験を通して、90周年を迎えた歴史ある名古屋市公会堂に少しでも興味を持っていただけたら幸いです。
以下にアンケートにお寄せいただいた参加者の感想を一部ですがご紹介します。
- 照明をやらせてもらって楽しかった。照明の大きさとか角度を考えながらやるのは難しいんだなと思った。
- 外から見ているより広く感じたこと。
- 舞台に立たせてもらえるとは思わなかったので、とてもよいサプライズでした。謎ときも楽しかったです。
- とても良く考えられていて、楽しめました。建物もすてきでじっくり見れて良かったです。ありがとうございました。
- また機会があれば参加したいです。楽しかったです。
2021年8月
NAGOYA JAZZ WEEK 2021
NAGOYA JAZZ WEEK 2021
事業レポート
8月27~29日にかけて、NAGOYA JAZZ WEEK 2021が開催されました。当日の会場の様子をご報告します。前回までのレポートも併せてお読みください。
8/27(金) Crossover the Crossover
出演:レ・フレール/NAOTO/三浦拓也/ユッコ・ミラー
コロナ禍におけるJAZZ WEEK 2021がユッコ・ミラーさんのサックスで開幕しました。
NAOTOさん三浦拓也さんによるDUO。演奏もさることながら独特な空気のMCが会場を盛り上げます。
レ・フレールさんによる超絶技巧ピアノプレイ。迫力のある演奏に目も耳も釘付けに!
エンディングは全出演者による『ルパン三世のテーマ』息の合った演奏で締めくくりました。
8/28(土) Hiroko Kokubu’s 『 PIANO PARTY 』 with Hiromi Iwasaki
出演:国府弘子トリオ/岩崎宏美
まずは国府弘子トリオによるJAZZナンバーを披露。スタンダード~オリジナルまで幅広い演奏で観客を魅了します。
いよいよ岩崎宏美さんの登場です。岩崎さんのヒットナンバーを披露。もちろん名曲『聖母たちのララバイ』JAZZバージョンも。
8/29(日) Crossover Guitars
出演:渡辺香津美/押尾コータロー/沖 仁
名ギタリストたちの競演。『BOLERO』などを披露。ギター3本だけで無限の音色を奏でます。
観客と手拍子によるリズムセッションもあり会場が一体感に包まれ、盛況の中JAZZ WEEK 2021は幕を下ろしました。
以下にごく一部ですが、ご紹介します。
- こんな大変な時期にありがとうございました!音楽は死なない!
- とにかくやってくれてありがとう。ずぅ~っと毎日チェックしていた
- おもむきのある場所でした。名古屋にきて17年、はじめて知りました。 そしてつるまいではじめておりました。来年も期待してます。
- 久しぶりの生音に癒されました♪
コロナ禍という事もあり開催できるかどうか不安な状況でしたが、感染対策を万全にして実施いたしました。アンケートのコメントから生活におけるライブエンターテイメントの重要性を再度認識させていただき、当館としても意義のある事業を実施できたと感じております。