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2017年度 主催イベント
2017年4月から2018年3月までに開催された
名古屋市公会堂の主催イベントの事業レポートを掲載しています。
2017年12月
クラシック廣間 in 鶴舞中央図書館
クラシック廣間 in 鶴舞中央図書館
名古屋市公會堂 クラシック廣間 in 鶴舞中央図書館
聖夜を彩るフルートと弦楽器の調べ2017
事業レポート
昨年に引き続き、クリスマスイブの12月24日(日)、改修工事で休館中の名古屋市公会堂が主催するロビーコンサートを鶴舞中央図書館で開催しました。
当日の会場の様子をご報告します。前回までのレポートもあわせてお読みください。

公会堂が近隣施設と協力して行う地域貢献型の「出張コンサート」。
会場は同じ鶴舞公園内の鶴舞中央図書館。昨年は『新聞コーナー』と呼んでいた場所は現在、『トモニマナブ広場』に改装。新しい椅子も並べて、静かに本番を待ちます。

開演を待つ大勢の来場者。
昨年よりかなり椅子の数を増やしたのですが、それでも座り切れない立ち見の方が周りを囲みました。会場が狭いため、これ以上椅子が出せないこともあり、ご不便をおかけしました。

いよいよ開演です。
演奏は昨年も出演した名古屋芸術大学在学・出身のフルート四重奏団で、
新野智子(フルート)
富田祥子(ヴァイオリン)
大竹温子(ヴィオラ)
坂上諒(チェロ) の皆さんです。
心地よい音が流れ始めると、たまたま図書館に立ち寄った人も集まって来て、客席はますます膨れ上がります。

この日の演奏曲目は、チャイコフスキー「くるみ割り人形(行進曲)」から始まり、モーツァルト「フルート四重奏曲第1番 (第1楽章)」、ドヴォルザーク「弦楽四重奏曲第12番≪アメリカ≫(第1楽章)」とクラシック曲が続きます。
後半はジングルベル~サンタが街にやってくる~きよしこの夜~ホワイト・クリスマスなどクリスマスソングを次々と。
全10曲の盛りだくさんのプログラムに満員の客席も大満足です。

演奏の合間には、今回も曲の解説や楽器紹介を行いました。アンケートを見ると、「説明が分かりやすかった」「楽器のことがよく分かった」「司会が上手だった」「演奏家一人ひとりが身近に感じられた」と大変好評でした。

今回のコンサートの模様は、東海テレビのカメラが入って収録し、当日の夕方のニュース番組「日曜夕刊」の中で紹介されました。
クリスマスや年末の街の風景としてオープンスペースでのイベントは数多くありますが、図書館で生演奏が聴けるというのは、ちょっと珍しいようです。
さて、今回も無事終了し、ご好評をいただいたことから、来年2018年のクリスマスイブにも、この鶴舞中央図書館で同じように公会堂から出張コンサートをすることが決まりました。
皆さま、1年後に是非またお会いしましょう!
以下にごく一部ですが、アンケートにお寄せいただいた皆さまの感想をご紹介します。
- 去年聴いて、楽しい気持ちでステキな時間が過ごせたから今年も来ました。
- クリスマスにふさわしい曲を聴かせていただき久しぶりにゆっくりした良い時間を過ごすことができました。
- 盛り沢山な内容。好きな曲ばかりでとても楽しめました。
- 生の演奏が聴けてよかった。フルートの音色に癒された。
- きれいな音色でした。特にヴァイオリンとチェロ。
- こういうミニコンサートのことをはじめて知りました。とても感謝しています。曲だけでなく、楽器についての豆知識も話していてよかったです。
- 家庭的な温かいコンサート。とてもよかったです。
- たまたま立ち寄り聴いていましたが、思いのほか素晴らしく、とても良い時間でした。 ○本を読む休憩にちょうどよかった。
- 本を返しに来て、たまたまコンサートを聴くことが出来てラッキー!でした。若い人たちががんばっていると嬉しくなります。ありがとうございました。
- 一人暮らしなのでクリスマスといっても苺のショートケーキと梅酒で一杯といった毎年、今年はステキなクリスマスで幸せです。
- 改修後の公会堂、すごく楽しみでワクワクしています。
アンケートにお答えいただいた皆さま、ありがとうございました。
2018年2月
提携企画 クラシック音楽で辿る名古屋市公会堂
提携企画 クラシック音楽で辿る名古屋市公会堂
名古屋市公会堂×愛知県立芸術大学×宗次ホール 提携企画
クラシック音楽で辿る名古屋市公会堂
~公会堂は若者たちのコンサートの聖地だった~
事業レポート

2月16日(金)に、名古屋市内の栄にある宗次ホールでコンサートを開催しました。
当日の様子をご報告します。

今回の公演は、公共ホールと民間ホール、そして大学の三者が協力し合うことで実現した、大変珍しい企画です。
事前に募集した名古屋市公会堂にまつわる様々な想い出を朗読し、演奏とともに楽しんでいただくという、内容的にもユニークな企画でした。

宗次ホールは「カレーハウスCoCo壱番屋」の創業者、宗次徳二氏が私財を投じて建設したクラシック専用ホール。310席の室内楽ホールは音響の良さに定評があります。
今回は、背景に映像を写して雰囲気を盛り上げています。

まず最初に登場したのは、名古屋の音楽史を研究されている愛知県立芸術大学の井上さつき教授。このコンサートの出演者の選定や曲目構成も担当しました。
クラシックを始め、ロックやポップスなど名古屋の音楽文化の発展に大きな役割を果たした公会堂の歴史を解説しました。

続いて演奏が始まりました。 出演は、愛知県立芸術大学の卒業生による四重奏団、カルテット・アホイ(アホイとはチェコ語で「こんにちは」という意味だそうです)の皆さん。
1曲目はベートーヴェンの弦楽四重奏曲第4番より第4楽章です。
昭和10年に公会堂で開催された名古屋ストリングクヮルテットの公演で演奏された曲です。

その後、クラシック曲や日本の唱歌メドレーを次々と演奏しました。
そして演奏の合間には、応募作品の中から選ばれた8編の想い出エピソードを、元CBCアナウンサーの小堀勝啓さんが味わい深い朗読で披露しました。
当時を知る方にとっては懐かしく共感できることから、エッと驚くような初めて知ることまで、様々なエピソードが紹介されました。

ホワイエには、1980年代を中心に公会堂で公演を行った海外アーティストたちのポスターも展示しました。
これらのポスターは、CBCテレビが保管している貴重なもので、この日のためにお借りしました。
休憩時間や終演後にはお客さまが足を止めてじっくりとポスターに見入っていました。

また事前に想い出エピソードとともに募集した、公会堂の過去の公演に関する資料も展示しました。
こちらも貴重なものばかりで、写真は昭和32年にベルリンフィルが初来日して公会堂で演奏したときのプログラムです。

終演後、ロビーでお客さまを送り出した後、そろって記念撮影。
左から小堀勝啓さん、ヴァイオリンの加川由梨さん、ヴィオラの橋本歩さん、ヴァイオリンの尾髙詩音里さん、そしてチェロの石本卓斗さん。 皆さん、お疲れ様でした。
そしてご来場いただいた多くの皆さま、
ありがとうございました。
以下にごく一部ですが、アンケートにお寄せいただいた皆さまの感想をご紹介します。
- このような形の演奏会は初めてでしたが、たまにはいいですね。
- 公会堂の思い出はいっぱい!企画が良い。
- 小中高時代の公会堂のなつかしさがよみがえった。
- 小学生の頃からの思い出の公会堂を見ることが出来て涙しました。舞台に上って踊った思い出もありまして感激して泣いてしまいました。
- 鶴舞小学校OBなのでいつも公会堂が遊び場でした。なつかしい。高校の時、文化祭でバンドをやっていたのでステージにも立ちました。
- 名古屋市公会堂にはあまり行ったことはないがその歴史や親しんできた方々の話が小堀アナウンサーの朗読できけてよかった。合間の演奏もよく知っている曲ばかりで気持ちよく流れて、朗読の内容としっくりしていてよかったです。
- 静かなとってもなつかしい曲ばかりでしっかりいい気持ちになりました。ありがとうございました。
- なじみの曲もあり、楽しかったです。
- 小堀さんの朗読が良い。写真も珍しい。曲も素敵。
- 朗読、とても良かったです。じんときました。演奏もとても雰囲気が出て、映像とマッチしていました。このような企画をまたお願いします。
- 小堀さんの朗読が上手で内容も秀逸。とてもいやされました。
- いろいろなエピソードと生演奏の組合せがおしゃれ。
アンケートにお答えいただいた皆さま、ありがとうございました。
名古屋市公会堂はあと1年、改修工事が続き、再オープンは来年4月になります。
ぜひ期待してお待ちください。
2018年3月
ウォールペインティング・プロジェクト
ウォールペインティング・プロジェクト
名古屋市公会堂 ウォールペインティング・プロジェクト
事業レポート
名古屋市公会堂では、市民の皆さまが公会堂の歴史に対する理解を深め、改修工事終了後の再開館に向けて関心を高めていただくことを目的に、工事現場の仮囲いフェンスに絵を描く事業、『ウォールペインティング・プロジェクト』の準備を進めてきました。
そして3月下旬に、完成したイラストを印刷したシートを、フェンスに貼り付けました。
施工当日の様子を、貼り付けの作業風景からご紹介します。

最初の1枚を貼る前に、慎重に位置を決めています。
この日はちょうど桜が満開で、午前中にもかかわらず、 鶴舞公園は多くの花見客で賑わっていました。

2枚目からはスピードが上がってきました。
1枚の絵の大きさは横が1m50㎝、縦が1m30㎝です。
絵の下には解説文も貼っていきます。

順調に施工が進み、間もなく完了です。
後ろに見えるプレハブが、公会堂の改修工事の現場事務所です。

遂に完成しました。
写真は左から見たところです。

右から見たところです。
以下に、イラストの原画と解説文をご紹介します。
(一部、実際の施工作品とは異なります。)
作画はイラストレーターの大笆知子さんです。


1 開館
名古屋市公会堂は昭和天皇のご成婚記念として多くの市民や企業の寄付金を基に建設され、昭和5(1930)年に開館しました。その威容に当時の人々は目を見張り、「東洋一の文化と社交の殿堂」と讃えました。

2 大集会室
現在の大ホールは開館当時、国内有数の規模でした。客席数2,700、収容人員3,000名で、通路まで人が溢れた催しでは最高6,000人も入った記録があります。演説会や各種大会のほか、コンサート、オペラ、演劇、舞踊などの公演が盛んに行われました。

3 廣間
当時は廣間と呼ばれていたロビーは、天井の装飾、壁の日華石、床のモザイクタイルなどが重厚な雰囲気を醸し出し、訪れる人々を迎え入れていました。男性客はまず地下に降りて、下足番に下駄を預けたそうです。

4 大食堂
現在の4階ホールは1,300名収容の大きなパーティ会場として作られました。それ以外に「中食堂」や「小食堂」もありました。
地下の厨房で作られた料理を、専用のリフト3基で4階の配膳室まで上げていました。

5 娯楽室
4階にはビリヤード台を備えた「娯楽室」が設けられていました。このほか、各階には「談話室」もあり、公会堂は市民が気軽に集える社交の場として親しまれていました。また、日本間では結婚式が盛んに行われていたそうです。

6 夜の賑わい
当時は夜11時まで開館しており、連日連夜遅くまで催しが開かれ、多くの来館者で賑わいました。昭和7年の鶴舞公園祭では、提灯 を装飾して“イルミネーション”を行い、公園を訪れた人々の目を楽しませました。

7 戦中~戦後
戦時中は公会堂に陸軍高射砲部隊の司令部が置かれました。
空襲の被害は免れましたが、戦後はアメリカ空軍の厚生施設として接収されました。市民の返還運動も高まり、10年余り後にようやく返還されました。

8 昭和30年代~
この時期から海外オーケストラが続々と初来日しています。ウィーン、ベルリン、レニングラード、ボストン、ニューヨーク、アムステルダム・コンセルトヘボウ、スイス・ロマンドなど世界の名だたるオーケストラが公会堂で演奏しました。

9 昭和40年代~
海外ロックアーティストが次々と公会堂の舞台を飾りました。
レッド・ツェッペリン、ディープ・パープル、サンタナ、イーグルス、シカゴ、KISS、デヴィッド・ボウイ、エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ボン・ジョヴィ、ボブ・ディランなど枚挙にいとまがありません。

10 現在
戦前からの長い歴史を持つ公会堂は、現在も多くの人に利用されています。大ホールでは講演会、研修会、式典、学校の文化祭やライブなど様々な催しが開かれています。週末には4階ホールを中心にコスプレのイベントが盛んになっています。